「人形の髪の毛が伸びるんですけれども、どうしたらいいでしょうか?」
そんなご相談をいただくことがあります。
髪の毛が伸びる人形――実は、珍しいことではありません。
私も子供の頃、お寺に「髪の毛が伸びる人形」をお預かりした事がありました。
当時、「あなたの知らない世界」というテレビ番組が流行しておりまして、
私は毎日その人形の髪の長さを測っていました。
「伸びてるかな?」「伸びてないなぁ」――そんな子ども時代の思い出です。
髪の毛が伸びるのは「祟り」ではありません
確かに、人毛を使って作られた人形もありますし、
湿度や温度、素材によって、髪が伸びたように見えることもあります。
けれど、それを「祟り」や「呪い」と恐れる必要はありません。
むしろ、人形に魂が宿っているからこそ、
まるで生きているように感じられるのかもしれません。
私はその姿を、「生命の象徴」のようにも感じます。

不思議な現象や怖さを感じるときは「人形供養」を
もし、その人形によって不思議なことが起きたり、
怖いと感じたりするようなことがあるなら、
人形供養をされるのがよいでしょう。
お寺では、読経をもって丁寧に供養し、
長年の感謝を込めて魂をお浄土へお送り致します。
「ありがとう」「お世話になりました」という気持ちを込める事で、
心の中の不安も自然とやわらいでいくものです。
悪いことが起きていなければ大切にお祀りして大丈夫
一方で、特に悪いことが起こっていない場合は、
怖がる必要はまったくありません。
そのまま大切にお祀りしていてもかまいません。
大切なのは、「恐れ」ではなく「感謝」の気持ちです。
人形は、あなたの身代わりとなって寄り添ってくれた存在です。
どうぞ、やさしい心で接してあげてください。

まとめ|感謝の心で見送ることが大切です
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髪の毛が伸びる人形は、珍しいことではない
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不安を感じるときは「人形供養」を
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問題がなければそのままお祀りしても大丈夫
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何よりも「感謝の心」で見送ることが大切
もし気になるようでしたら、ゴミとして捨てるのではなく、
「今までありがとう」と感謝を込めて、
お寺にお持ちいただき、人形供養をされるとよいでしょう。
本寿院では、毎日人形供養を受け付けております。
どうぞ安心してご相談ください。



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