本寿院 人形供養をおねがいします
おはようございます。
本寿院の住職でございます。
人形供養を送られた方から、その中にお手紙が入っておりました。
たくさん内容があるんですけど、抜粋をして少しだけお話をさせて頂きます。
この度は、本寿院様とのご縁を頂き心より感謝申し上げます。
思い出の人形のご供養を、どうぞよろしくお願い申し上げます。
赤ちゃん人形は台湾から引き上げ、戦後一生懸命92歳まで生き抜いてきた、祖母の週末の入院生活に寄り添い、癒してくれました。
そして、我が家に帰ってきました。
私たち家族も、楽しませてくださったぬいぐるみや人形と一緒におりました。
祖母の作ったものと共に、見送りたく存じます。
お人形に思いを馳せ、敬意と感謝を込め平和を祈念致したく、させて頂きました。
本来であれば持ってお伺いすべきところですが、コロナ禍で供養に参列できずもことに心苦しく存じます。
どうか、私どもの心情を汲み取り頂き、何卒よろしくお願い申し上げます。
時節柄、どうぞお体をお厭い(おいとい)下さいまして、お過ごし下さいますよう、お祈り申し上げます。
動画のお話
はい、ありがとうございました。
まだまだ、こう続くんですけれども。
人形供養にですね、人形さんにすごく思いが入っています。
「人形」と書くように昔は陰陽師とか、そんな時代ですね。
何か悪いことがあると、その人形に命を吹き込む。
そして、人形を身代わりとして燃やしてしまったとか身代わりとして杭に打ちつけてワラ人形だとか。
あれも、全ての人の形をしてそこに魂が宿ると考えるんですね。
だから、五月人形であったり雛人形であったり。
ただ可愛いからあれを飾るのではなくて、我が子が元気に大きく育つように、そんな親の願いがこもっているのが、この人形でございますね。
この人形を、どうすればいいんだろうか。
この人形を捨てるに、なかなか捨てられない。
特に目のついたものは、なかなか捨てることができないんですね。
このあたりが、日本人と外国人の違いなんですね。
ロイター通信という海外の取材の方がありましてね。
日本人は不思議だと。
なんで、こんな人形に供養する必要があるの?
例えばテディベアの人形が、もし真っ黒に汚れちゃったりしたら、そのままダンクシュートしてゴミ
箱にプサーンと捨てるだけですよ。
なんでこんなものを、わざわざ供養するんだ?
それが分からないって言って。
フランスからもあったし、オランダからもあったし、それはアメリカのロイター通信ですよね。
そうして、世界中から日本人って不思議だと思われるんですよね。
でも日本人は、山の神があり、海の神があり、川の神があり、酒の神があり、木の神があり、すべてのものに命が宿っている。
そしてその人形というのは、特には私たちのいろんな良いことであったり、悪いことであったり、いろんな思いがその中に入っている。
そして、その人形が乃木坂46の人形の映画にも。
私もちょっと協力をさせて頂いて、その監督と対談をしたということがありました。
人形というのは、ある意味いろんな思い。
いい思いばっかりあれば、いいばっかりではなくて悪い思いであったり、そのホラー映画だったんですね。
乃木坂46っていうのは、ホラー映画で恐怖人形だったかな。
人形が仕返しをするというような、そんなホラー映画です。
また私どものお寺には、髪の毛の伸びる人形が今来ているんですね。
ある意味私からすると羨ましいなって、これは冗談ですが。
昔からあるんですね。
髪の毛の伸びる人形というので、よくお寺の方にも持ってこられる方が多いです。
私の小さい時はですね。
子供の時に、毎日その人形の長さを測りに行ったことがありました。
不思議とお寺に来ると伸びないんですね。
子供の時に毎日測りに行くんだけれども、全然伸びなかったという思い出があります。
本堂にお納めをしていますから、安心されたのかなと思っております。
ちょっと、話がずれてしまいました。
でも、こうしていろんな思いのあったお人形さんを、私ともお預かりをして心を込めてご供養をさせて頂きます。
今回、お預かりをしてちゃんと人形を供養ささえて頂きました。
そして、その法要に参列をしたいという方は、毎月本寿院であれば毎月第2日曜日朝の9時から法要しております。
それでは、皆さん誰でもご参加頂けます。
ご参列頂けますので、最後にご焼香をして最後のお別れを言って頂きます。
その時に、涙をボロボロ流している方も多くあるんですね。
先日はですね。
いやいや、どうしてもどうしても焼いてほしい。
いや、言うんですよ私は。
焼く事が供養じゃないんですよって。
供養をするのは、ある意味は撥遣と言いまして魂抜きのような、いわゆる感謝の法要なんですよ。
だから、本堂に並べて皆さんと共に感謝の法要、これが人形供養の意味なんですよ。
そして最後、お焚き上げをしますけれども、焼けるものと焼けないものがありますから。
また、天候の問題がありまして東京では野焼きができませんが、千葉のどうしても思いがあって、その方は遺品の供養だったんですけれども。
お母様なのかな。
そのあたりまでは詳しく聞いていませんけれども、それをどうしてもその捨てるに捨てられないので。
でも、それをやはり燃やしてもらいたいというので、個別で人形供養させて頂きました。
そのように個別の形であれば、そんなにたくさんの量も出ないだろうし。
ちょっとこの間、多かったですけどね。
でも、そしてそれだけのために皆さんがスタッフも。
火があまりにも立ってしまっても、これも問題ですからね。
そういったこともありますから。
そして、個別でどうしてもという方はそして、お焚き上げの法要をしております。
そうでない方は、多くの方は私どもで代わってお焚き上げをしますが、全部が全部燃やせるものでもありませんので、一部をお焚き上げをさせて頂いて、そして皆様にも報告にさせて頂いております。
お手紙、ありがとうございました。
確かに、承りました。
またどうぞ、近くにお越しになられた時には、コロナ禍でどうしても参列できないということでありましたので。
またどうぞ、コロナ禍がもう少し落ち着いたらですね、お立ち寄りお参りを頂ければと思います。
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