人形供養お焚き上げ法要
千葉県市原市の大福院に厳修いたしました。
例年は、日光にて厳修しておりましたが、本年からは、大福山にてお焚き上げを行うことになりました。
供物を供え、結界をはり、思いのこもった人形に感謝の法要を行います。
人形とは、可愛いからだけではなく、わが子が元気に大きく育つように、
親の願いがこもった「ひな人形」や「五月人形」です。
人形に点火
儀軌にもとづき発遣(魂抜き)を行います。
表白(ひょうびゃく)を唱え、感謝の意を伝えます。
「表白文:人形は、時には母として、子として、友人として側にいて見守っていてくれました。その人形に感謝の心を供えます」
人形とは、人の形と書くように、時には話し相手であり、時には、遊び相手であり、時には身代わりとなってくれています。
真っ黒になったぬいぐるみを見ると、子供のころからずっと一緒だったことが想像できます。
寝る時も一緒 遊ぶ時も 旅行の時も・・・
そんな大切な人形さんですが、本人も大きくなり、いつしか、押し入れにしまったままに。
かといって、ゴミとして処分するにはしのびず、人形供養としてお持ちになります
お寺の人形供養法要では、たくさんの方が参列され、中には涙を流す方も多くあります。
野焼き
塩をまき、お酒をそなえ、最後に「点火」されます。
ご住職の点火の声を合図に、別の者が、人形に火を放ちます。
全国的にも、野焼きは出来なくなってきました。
東京 本寿院での人形供養は、法要のみでお焚き上げをすることは法律的にも出来ません。
このようにお焚き上げ法要は、宗教儀礼として届け出を行い、安全に行うことを第一義にしております。
今日は、とても風が強い日でした。竜巻がおこった地域もあったとニュースで聞きました
延期をすることも考えましたが、少しずつお焚き上げすることで厳修させていただきました。
ここは、山のお寺です。もし、山火事でもおこれば、大変な事になりますね。
もっとも、人形供養というのは「燃やす」事が供養ではありません。
念をとり、浄化させ、感謝の法要が人形供養です。
燃えるものもあれば、燃えないものもございます。
ぬいぐるみなどは、化学繊維が多く含まれる場合があり、真っ黒な煙となり環境にも良くありません。
ですから、当院では、分別をして、一部の人形を代表してお焚き上げを行っております。
人形供養のお焚き上げに参列したい
人形供養のお焚き上げにも参列したいという要望も寄せられています。
「自分の手で点火をして、お焚き上げしたい」
前述のように、お焚き上げはいつでも出来るものではありません。
雨が降っても出来ません。
乾燥していても出来ません。
風が強くても出来ません。
よく、人形供養法要の取材を受けます。
有名人や芸能人のお焚き上げの様子を取材したいとの事。
過去には、ぶっちゃけ寺というテレビ番組にて三波伸介さんの遺品をお焚き上げ致しました
このように、多くの人形をお焚き上げするのではなく、完全個別のお焚き上げ法要であれば可能であると考えます。
今回は、その試みとして第1回目となりますが、どうしてもお焚き上げ法要に参列したい方は、ご相談ください。「特別個別人形法要」として承ります。
もちろん、人形だけでなく、三波伸介さんのように、遺品や遺影・思い出の品・位牌や仏壇など、遺品供養・仏壇供養を厳修。
想いのつまった、人形・遺品に感謝を込めて。合掌
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