こんにちは。本寿院住職の三休でございます。今回は、娘様を亡くされたお母様から、戒名とお位牌についてご相談をいただいたお話です。経済的に大変な中で、娘様のために何かしてあげたい。そのお気持ちを伺い、ご事情に合わせてお話をさせていただきました。
お電話やお礼のお手紙の内容は、趣旨を要約してご紹介します。
娘様を亡くされた悲しみと、費用への不安
お母様は、娘様の長い闘病生活を経て、お別れを経験されました。生活も経済的に厳しく、ご家族からは、お金のかかる供養はしなくてもよいと言われていたそうです。
それでも、お母様には、本当にこのままでよいのだろうかという思いがあり、私のところへお電話をくださいました。戒名を授かりたいというお気持ちと、今はお金を用意できないというご事情を、まず伺いました。
お布施は、少しずつ納めるお気持ちを大切に
私は動画の中で、戒名のお布施について、分割の回数や納め始める時期をご相談いただいてよいとお話ししました。今すぐ一度に納めることが難しくても、少しずつお布施をしていきたいというお気持ちを大切にしたいからです。
単に金額を値引きするという話ではなく、お布施をしたいと思っておられる方の、その心を受け止めたい。今は難しくても、できるときに少しずつ。そのように、ご事情を伺いながら考えています。
今回、娘様の戒名をお授けすると、お母様から、涙ながらに喜びのお電話をいただきました。娘が仏様に導かれると思うと、自分の心も救われたというお気持ちを伝えてくださいました。これは、お母様が信仰の中で感じられた安心としてご紹介しています。
戒名のお布施と、位牌を作る代金は別のお話です
その後、お母様から、お位牌もあった方がよいでしょうかというご相談がありました。私は、お位牌があると、そこに向かって手を合わせることができますねとお話ししました。一方で、位牌を作るためのお金も、今は用意することが難しいということでした。
ここで分けて考えたいのが、戒名のお布施と、お位牌を作る代金です。動画でご案内したお位牌は、お寺で製作するのではなく、仏具店に依頼するものです。そのため、戒名のお布施と同じように、お寺の判断だけで分割の納め方を決めることはできません。
位牌にはさまざまな種類があります。動画でも種類や価格について触れていますが、具体的な製作費用や支払い方法は、依頼する内容とあわせて確認していただきたいと思います。
お位牌は急がず、準備ができてから
私はお母様に、お位牌の分のお金がたまったら作りましょう、ご自身で用意されてもよいですよとお伝えしました。急いで、すべてを一度にそろえなければならないということではありません。
お位牌の到着を楽しみにしているというお礼のお手紙をいただき、その後には、立派なお位牌が届いたというお電話も頂戴したと、動画でお話ししました。お母様は、いただいた言葉を大切にして、これからを正しく生きていきたいというお気持ちも、お手紙につづってくださいました。
日々、手を合わせる場所が心の支えに
私が大切にしたいのは、戒名やお位牌を整えた、その先の日々です。私は、戒名を授かることを、仏弟子となり、仏様に導かれるという信仰の中で受け止めています。
家に祈る場所があれば、朝起きたときにおはようございます、出かけるときに行ってきます、帰ったときにただいまと、故人に心を向けることができます。いただき物をお供えし、手を合わせる。そのような毎日の中に、感謝の思いが育つと、私は考えています。
お位牌やお仏壇が、残された私たちの心の柱、心の支えになっていく。私はそのように思い、ご供養のお話をしています。経済的なご事情があるときも、できるところから、一つひとつ考えてまいりましょう。
費用についての別のご相談は、戒名の費用でお困りだった方のお話でもご紹介しています。
動画でご覧になる方へ
お母様のご相談とお礼、お布施とお位牌、日々の供養について、こちらの動画でお話ししています。
本記事は、本寿院住職・三休の動画「お布施の分割で位牌代も払えないんです」をもとに再構成しました。ご相談とお礼のお手紙は、趣旨を要約してご紹介しています。


