皆さん、おはようございます。本寿院の三休でございます。
先日、以前に当院で生前戒名を授かられた方から、大変丁寧なお礼のお手紙を頂戴いたしました。
その中で、「近くのお寺を紹介してほしい」というご相談がありましたので、今回はその内容と、地方におけるお寺(菩提寺)や檀家制度との付き合い方について、ホームページでも共有させていただきたいと思います。
まずは、お送りいただいた嬉しいお手紙をご紹介いたします。
いただいたお手紙(要約)
「私(相談者様)の実母と伯母に生前戒名をいただき、二人とも安心して見送ることができそうです。
昨年末より、夫の母を家に迎えて介護しながら暮らしております。今度、実母たちと同じように義理の母にも生前戒名をいただきたく存じます。母もとても喜んでおります。
次のこととして、お葬式は北海道・旭川のお寺で、商業的なところではなく、信頼できるお寺様にお願いしたいと考えております。もし本寿院様と繋がりのある、紹介していただけるお寺様があれば、ぜひ教えてください。」
お義母様の生前戒名のご縁、心よりお祝い申し上げます。ご家族の皆様が安心して終活を進められているとのこと、何よりでございます。
地方のお寺の紹介と「檀家制度」の現実
今回のように、「生前戒名を本寿院で授かったけれど、お葬式や法事は地元の近くのお寺にお願いしたいから、紹介してほしい」というご相談はよくあります。
私自身、全国にたくさんのお知り合いの住職がおりますので、お寺をご紹介すること自体は可能です。しかし、ここで皆さんに知っておいていただきたい重要なポイントがあります。それは、「檀家(だんか)になりたいのか、なりたくないのか」という点です。
以前、別の方からこのようなお話がありました。
「もしもの時にどんなお坊さんがお葬式をしてくれるのか不安だから、前もってお寺に挨拶に行って『葬儀をお願いします』と伝えておきたい」
実は、事前にお寺へ行って「お葬式をお願いします」と挨拶をするということは、基本的には「そのお寺の檀家になります」という意味になります。一般的に、地域のお寺(菩提寺)は「檀家さんのためのお寺」として運営されているからです。
そのため、当院で戒名を授かった状態のまま、地元の他のお寺に「葬儀だけやってください(檀家にはなりません)」とお願いしても、お寺側からすると「うちの檀家さんではないので……」とお断りされてしまうケースが少なくありません。
また、地方に行けば行くほど、代々続くお寺と檀家さんとの結びつき(菩提寺関係)は非常に強固です。せっかく本寿院で授かった戒名をお持ちになっても、地元のお寺から「うちの宗派のルールに合わないから、私が戒名を付け直します」と言われてしまい、トラブルになることもあります。
本寿院での対応について(遠方・北海道への対応)
では、本寿院で生前戒名を授かった遠方の方は、もしもの時にどうすれば良いのでしょうか。
原則として、「もしもの時(お葬式や法事)には、私(三休)をはじめ、本寿院の僧侶が現地へ伺います」。
実際に私は、これまでにも北海道(旭川市など)へ日帰りでご葬儀やご法要に伺った経験が何度もあります。旭川には個人的にも繋がりがある方が多く、ご縁を感じております。
もし、どうしてもスケジュールなどの都合で本寿院の僧侶が伺えない場合は、私の方から信頼できる近くのお寺様に「今回は本寿院の代わりに、お葬式をお願いできませんか」と、責任を持ってピンポイントで依頼(出仕をお願い)する形をとっています。
毎月のお参り(月参り)を希望される場合
お葬式や、1周忌・3回忌といった数年に一度のご法要であれば、私どもが全国どこへでも伺うことができます。
しかし、「毎月、命日にお坊さんに家までお経をあげに来てほしい(月参り)」という密な関係を希望される場合は、物理的に距離があるため私どもでは対応が難しくなります。
もし、そうした地域に密着したお寺との深いお付き合いを望まれるのであれば、本寿院ではなく、最初からお近くのお寺の門を叩き、そのお寺の檀家となって戒名を授かられることをお勧めいたします。
最後に
私たちは、亡くなった方が「邪魔者」になるのではなく、「仏様となって、残された家族をいつまでも優しく見守ってくれる存在」になるのだと考えています。
生前戒名を授かることは、死後も自分が仏様として誰かの役に立ち、みんなに手を合わせてもらえる安心の拠り所を作ることでもあります。
もし終活や葬儀の備え、お寺との付き合い方で悩まれている方がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽に本寿院までご相談ください。
今回の内容はYouTube動画でも詳しくお話ししています。ぜひ合わせてご覧ください。
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