先日、池袋の西武百貨店で開催いたしました「戒名講座」にご参加いただいた方から、大変丁寧なお礼のおハガキを頂戴いたしました。
デパートなどでこのようなお話をさせていただきますと、毎回本当に多くの方が熱心に耳を傾けてくださいます。
今回は、いただいたおハガキをご紹介するとともに、「ご夫婦で考える終活」や「自分で考えた戒名をプロに相談する大切さ」について、ホームページでも共有させていただきたいと思います。
まずは、お送りいただいた温かいおハガキをご紹介いたします。

いただいたお手紙(要約)
「先日、池袋西武での戒名講座に夫婦で参加でき、とっても良かったと思っております。ご住職様には戒名の成り立ちや付け方など、とても親身に教えていただき、立派な戒名をお授けいただき感謝しております。自分たちの心持ちにも合った良い戒名をいただき、大変満足しております。
授けていただいたお戒名をこれからの生き方の糧として、少しでもその文字に近づけるよう、これからも精進してまいりたいと思っております。本当にありがとうございました。」
ご夫婦連名での心温まるおハガキ、本当にありがとうございました。
お墓を都会から地方へ移されるなど、これからの将来をきっちりと見据えて非常に前向きに終活を進められている、とても素敵なご夫婦でございました。
自分たちで考えた戒名、本当にこれでいいの?
実は、今回おハガキをくださったご夫婦は、最初からすべてを私にお任せにされたわけではありません。ご自身たちで「こういう戒名にしたい」という希望の文字を、あらかじめ一生懸命考えてこられていたのです。
しかし、「自分たちだけで考えたけれど、本当にこれで合っているのだろうか…?」という不安や心配があり、専門家である私の講座に足を運んでくださいました。
実際にお話を伺い、お持ちいただいた案を拝見すると、仏教のルール(戒名の規則)から見ていくつか調整が必要なポイントが見つかりました。
1. 先祖代々の文字や「院号」の誤解
ご先祖様のお戒名に特定の文字が使われていたため、「自分もそれを受け継がなければならない」「苗字のようにお揃いにしなければならない」と考えておられました。
しかし、院号や戒名は苗字ではないため、必ずしも揃える必要はありません。また、ご先祖様のお名前にあった「翁(おきな)」という文字は、一般的に大変ご高齢で亡くなられた長老に対して使われることが多い文字です。まだお若くお元気な段階で付けるには少し違和感があるため、別の文字をご提案させていただきました。
2. 読み方が重なる「文字の重複」
ご自身で選ばれた文字の中に「正しい(せい)」と「清い(せい)」という、どちらも「せい」と読む漢字が含まれていました。
戒名では、「同じ読み方になる漢字を重ねて使わない」という大切なルールがあります。どうしてもその文字を使いたい場合は、片方の読み方を変える(例:「清」を「しょう」と読むなど)といった工夫や、全体的なバランスを整える必要があります。
このように、ご本人の歩んでこられた歴史や思いをじっくりと噛み合わせながら、何度もやり取りを重ねて、最終的に心から納得のいくぴったりの生前戒名をお授けすることができました。

次回 戒名講座のご案内
日時:9月1日(火)10:30~12:00
場所:池袋西武百貨店
主催・お申込み:池袋コミュニティカレッジ
夫婦で「お互いの戒名」を付け合う楽しさ
終活をご夫婦で進められる際、私からおすすめしている素敵な方法があります。
それは、「自分で自分の戒名を考えるのではなく、ご主人が奥様、奥様がご主人の戒名を考えてみる」ということです。
「主人は本当に真面目で優しい人だったな」
「妻はいつも自分を支えてくれた、本当にいい妻だな」
お互いのこれまでの人生を振り返り、感謝の気持ちを込めながら文字を探していく時間は、これからの夫婦の絆をさらに深める本当に楽しいひとときになります。
ただし、戒名は自分で勝手に「命名」して完結するものではありません。あくまでお寺(仏様)から「授かるもの」です。
ご家族で紡いだ大切な想いや文字のベースを私どもにお持ちいただき、正しく立派な形に調え、お授けしたときこそ、「本当によかった」と心から安心できる拠り所になるのではないでしょうか。
最後に
私たちは、亡くなった方が「邪魔者」として忘れ去られるのではなく、「仏様となって、残された家族をいつまでも優しく見守ってくれる存在」になるのだと考えています。
生前戒名を授かることは、これからの生き方の糧(目標)となり、死後も大切な人たちの心に寄り添い続けるための準備でもあります。
「自分たちで考えた終活プランや戒名の文字を一度見てほしい」という方も、大歓迎です。どうぞお気軽に本寿院までご相談ください。
今回の内容はYouTube動画でも詳しくお話ししています。ぜひ合わせてご覧ください。
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