本寿院 終活講座を開催いたしました。
お寺にお越し下さった方と、インターネットから「YouTubeライブ」「インスタライブ」にて同時開催させていただきました。
遠方からのご参加の方は、ネットからご参加いただきます。
なぜ?お寺で終活講座?
お骨仏の申込のうち、3~4割が生前申込です。
生前申込をされておられる方は、おひとり様の方が多く、様々なご相談を賜ります。
法律的な事については、弁護士さんや行政書士さんなどが必要となります。
住職の友人が協力下さり、講座を開催させていただいております
終活は、エンディングノートを書くことから始めましょう。
エンディングノートを書くことは、自分の人生を見つめ直す事であり、
整理することです。きっとわかってくれる。いわなくても大丈夫と思っていませんか?
亡くなってしまうと、すべてが相続の対象となり、その事で遺族がもめる事は多くあることです。
相続が争族となって、残念な事になってしまいます。
おひとり様の具体的な内容
Q:生活保護で、身寄りがありません。もしもの時のために、生前のうちにお骨仏をお申し込んでおけますか?
A:生前にお骨仏の申込をされて、ご相談ください。迎骨でお遺骨をお迎えに伺うことは可能です。(事前にその際の交通費や送料などお納めください)
より、正確にするためには、遺言書として正式な書面で死後事務委任者を決めておかれることが望ましい事です。
Q:東北で孤独死をされた方の役所から電話がありました。生前にお骨仏を申し込んでおられるようだけれど、お遺骨をどうすれば良いか?生前にお骨仏を申し込んでおられました。
A:今後、同じようなケースがある場合もありますので、事前にご相談ください。
本寿院では、このような事をうけて、事前に相談に応じています。
例えば、葬儀費用や、迎骨・送料など事前にお預かりすることで、解決が出来ればよいと考えます。これも、前の件と同じように、自分の死後をどのように委任するのか?
ご注意する事
エンディングノートには、法的効力はありません。日記のようなものです。
しっかりと終活をしておかれるためには、正式な遺言書を書かれておかれることを強くお勧めします。遺言書は、公正証書をまく必要があります。
墓じまいの悩み
Q:九州に先祖代々のお墓がありますが、私たちは東京に出て、お骨仏の生前申し込みをしました。九州のお墓には行けないので墓じまいをしてお骨仏にお納めしたい。
A:お骨仏に納骨する場合、事前にお申し込みをされ、受入証明書を発行させていただきます。
お骨仏の申込は問題ございませんが、現在のお寺様の「納骨証明」が必要となります。
その書類をもって、お墓のある役所に行き、改葬証明書を発行していただきます。
その事で、はじめてご遺骨を取り出すことが出来ます。
お寺様には、節度をもって対応しましょう。
まずは、お墓じまいの旨をご相談という形でなさるのが良いでしょう。
遠方の場合は、お手紙を書かれるのも良いでしょう。
離檀料などといったものは、法的に決まっているものではないですが、今までお世話になったお寺様へ最大限の感謝の意を伝えましょう。
自分のお墓に勝手に親戚が納骨してしまった
Q:先祖のお墓が田舎にあるが、親戚が勝手に納骨して墓誌に戒名を刻んでしまった。出て行ってもらう方法はあるのでしょうか?
A:お墓は、所有権ではなく、使用権です。いわば、借り物です。いずれお寺に返さなければならないのです。
お墓が眠るお家ではなく、大地に還るのであって、そこに知らない人の遺骨があろうとなかろうと関係ないと思います。私たちの魂は、遺骨から離れて、浄土(仏様の世界)にうまれ、仏様となっています。ですから、そんな小さなことで悩んだり文句言ったすることはありません。
仲良く納骨されたらいいのだと思います。
遺言書を作成しました
実際に遺言書を作成された方が参加くださっていましたので登壇くださいました。
突然のご主人との別れ
夫婦間では、口約束で戒名もいらないお墓もいらないと話していたそうです。
しかし、いざその時になると、親戚から批判の声が・・・
同時に、実父の問題も・・・
疲れ果てていた中で、子供のいない自分自身の整理を考え、終活を進めていかれたそうです。
エンディングノートを書いていくと、あれもこれもどんどん書きたいことが出てきます。
自分に認知が入った時。葬儀の事。御棺にいれてほしい物。そして死後の事などなど
整理をすることで明るく元気になってくる。
おわりに
今回は、具体的な相談から、どのようにしていけばいいか?
しまったーと思った時では遅いのです。
出来る事をちゃんとされておかれることで、安心される事になると思います。
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