こんにちは。本寿院住職の三休です。「戒名って必要ですか」「亡くなってから名前を付けてもらっても、自分には分からないのではないでしょうか」。そのような疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
今回は、お姉様の供養でご縁があり、ご自身も生前戒名を授かった方からのお礼をご紹介しながら、戒名を生きているうちに授かる意味についてお話しします。
お姉様の供養と、ご自身の生前戒名へのお礼
お便りには、お姉様の葬儀の後に戒名を授かり、四十九日法要や納骨でお世話になったことへの感謝がつづられていました。そして、ご自身も生前戒名を授かり、今は安心の思いでいると伝えてくださいました。ここでは、お便りの趣旨を要約してご紹介しています。
動画では、お姉様の葬儀の状況について、私も記憶を確かめながらお話ししています。詳しい経緯を断定するのではなく、お姉様の供養を通じて、ご自身の生前戒名にもご縁がつながったことを、ありがたく受け止めています。
骨壺づくりの教室でいただいた、戒名への疑問
動画では、自分の骨壺を作る教室に参加された方とのお話にも触れました。ご自身の終活を考えながら、楽しく骨壺を作っておられた方から、戒名はやはり必要なのか、というご質問をいただいたのです。
その方は、戒名を亡くなってから授かるものと思っておられました。私は、そこで戒名の意味をしっかりお話ししましょうとお伝えしました。戒名は、死後のためだけに付ける名前ではないからです。
生前に仏弟子として授かる名前
私は、戒名は本来、生きているうちに仏弟子として授かるものだとお話ししています。ただ新しい名前を付けるというだけでなく、仏様の教えに出会い、戒めを受け止めて生きることにつながります。
動画では、殺さない、盗まない、嘘をつかないといった戒律についてもお話ししました。名前の文字だけを受け取るのではなく、自分がどのように生きていくかに心を向ける。それが、生前に戒名を授かる大切な意味だと私は考えています。
大切な家族と、また会いたいという願い
骨壺づくりの教室でお話しした方は、亡くなったお父様やお母様のいるところへ行きたい、いつか家族とあの世でまた会いたい、という思いを持っておられました。これは、その方が大切にされていた願いです。
私は、その思いを伺い、仏様の世界、極楽浄土についてお話ししました。仏弟子となり、仏様に導かれると信じること。その信仰が、死への不安を抱える中で、心の支えになると私は考えています。
動画でお伝えしているのは、仏教の信仰に基づく私の思いです。仏様の世界につながっていると思えたとき、この世での毎日を、安心してしっかり歩んでいけるのではないでしょうか。
限りある人生の中で、心を磨いていく
私自身も病気を経験し、僧侶として多くの方の死に向き合ってまいりました。そうした中で、この世に生まれ、ここで修行をし、あの世へ帰っていくのだと受け止めています。
人生には、苦しみも悲しみも、喜びもあります。それらをしっかり味わいながら、心を磨いていく。そして、いつか笑顔で旅立てたらよいと思っています。
生前に仏弟子として戒名を授かることを、私は喜ばしいこと、安心につながることとして大切にしています。戒名が、これからの生き方の中で意味を持つものになればと願っています。
戒名について、まず意味を知ることから
私は、戒名をお授けするだけでなく、YouTubeや戒名講座などを通して、仏教徒としての生き方についてお話ししています。生前戒名を、将来の準備だけでなく、今をどう生きるかを考える機会にしていただければと思います。
詳しくは、本寿院の生前戒名のご案内をご覧ください。また、供養がご家族の心を支えたお便りは、「残された家族が救われる供養とは」の記事でもご紹介しています。
動画でご覧になる方へ
今回のお便りと、生前戒名に込める思いを、こちらの動画でお話ししています。
本記事は、本寿院住職・三休の動画「『戒名って必要ですか?』生前に授かる意味とは」をもとに再構成しています。お便りと教室での会話は、趣旨を要約してご紹介しました。

