こんにちは。本寿院住職の三休です。今回は、お父様の戒名をお授けしたご家族から届いた、お礼のお葉書をご紹介します。ご先祖と同じ系列の戒名に整えたことを喜んでくださったお便りをもとに、宗派による特徴と、ご家族の安心についてお話しします。
お父様のお人柄にふさわしい戒名への感謝
お葉書には、仏典から文字をいただき、お父様のお人柄にふさわしい、温かみと格調のある名前を授かったことへの感謝がつづられていました。ご家族で喜んでくださったことを、ありがたく拝見しました。
また、ご先祖と同じ系列の戒名に整えたことにも、お礼を伝えてくださいました。お母様も大変喜んでおられたとのことです。ここでは、お葉書の趣旨を要約してご紹介しています。このたびのご縁と、お便りをいただきましたことに、心より感謝申し上げます。
戒名の二文字と、宗派による文字の特徴
私は、戒名そのものは中心となる二文字だと、いろいろな動画でお話ししています。一方で、その意味の捉え方や付け方、選ぶ文字には、宗派やよりどころとなる経典による違いがあります。
動画では、さまざまな仏教の教えや宗派について触れました。法華経、浄土の教え、坐禅、密教など、それぞれ大切にされる教えがあります。私は、それらをお釈迦様の教えにつながるものとして受け止め、宗派の違いだけにとらわれて悩む必要はないとお話ししています。
ご先祖とのつながりも、ご家族には大切なこと
ただし、宗派の違いにこだわらないということと、ご先祖の戒名を考慮しないということは、同じではありません。ご先祖に院号があったり、戒名に特徴的な文字が使われていたりする中で、お父様だけ全く違う形になると、ご家族の気がかりになることがあります。
墓石などにご先祖の戒名が並んだとき、お父様だけ文字数が少ないのはなぜだろうと感じる方もおられます。反対に、ご先祖には院号がないのに、自分だけ院号が付くことを気にされる方もおられます。これは、必ず同じ形にしなければならないという決まりとしてではなく、ご家族のお気持ちの例としてお話ししています。
今回のお葉書で、ご先祖と同じ系列に整えたことを喜んでいただけたのも、そのつながりがご家族にとって大切だったからなのでしょう。私は、そうした思いにも心を向けて、戒名を考えています。
戒名を考えるために、ご先祖や故人のお話を伺います
戒名のお申し込みをいただいたとき、私はただ文字を選んでお渡しするわけではありません。その方の背景や、ご先祖の戒名についても、いろいろなお話をお聞かせいただきたいと思っています。
戒名は、文字を集めて並べればよいというものではありません。私は、仏弟子となることにつながる大切な名前として、お授けしています。そして、ご先祖の戒名とともに、何十年、何百年と受け継がれていくものでもあります。
お人柄を感じられる戒名を、責任を持って
その方の生きざまや、お人柄。戒名を見たときに、どのような方だったのかを感じられるような名前をお授けしたいと、私は思っています。
ですから、戒名をお授けすることには、重い責任を感じています。一晩考えて、眠れないこともあります。それほど大切なものとして、一つひとつ真剣に考えているのです。
今回、ご家族が戒名を授かって安心されたことを、私もうれしく思っています。お父様を思い、ご先祖とのつながりを大切にされるお気持ちをお聞かせいただき、ありがとうございました。
ご先祖の戒名が気になる方へ
ご先祖と院号の有無が違う場合については、「先祖と違う戒名でもよいのでしょうか」の記事でもお話ししています。戒名のご案内は、本寿院の戒名のページをご覧ください。
動画でご覧になる方へ
お礼のお葉書のご紹介と、戒名をお授けする際の思いを、こちらの動画でお話ししています。
本記事は、本寿院住職・三休の動画「『先祖と同じ戒名に揃えていただいた』ご家族からの感謝のお葉書」をもとに再構成しています。お葉書は趣旨を要約してご紹介しました。

