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戒名の文字の長さについて|短い・長いに意味はあるのか?
おはようございます。本寿院の三休でございます。 「戒名は長い方が立派なのでは?」とよくご質問をいただきます。 実際には、戒名の長さと功徳やご供養の尊さは関係がありません。戒名は本来2文字で成り立つもの
戒名は仏弟子としての名前であり、本来は2文字で構成されます。 そこに「道号」や「院号」「位号」といった称号が付くことで、長く見える戒名になるのです。 たとえば、「○○院 〇〇○○ 居士」のように、いくつかの部分が組み合わさって一つの戒名を構成します。長い戒名が「立派」と思われるようになった背景
江戸時代の身分制度がしっかりしていた頃、戒名にも階級的な意味が見られました。 ところが、江戸の後半になると町人や商人が力を持ち始め、「立派な戒名を授けたい」という思いから、 お金を払って院号や位号を付けるような風潮が広まりました。 こうして「長い戒名=立派」という俗世的な価値観が生まれていったのです。戒名の長さよりも大切なこと
戒名は、仏さまの弟子となる証であり、長さではなく心が大切です。 ご家族の思い、ご供養の真心こそが功徳となります。 どんなに短くとも、戒名には深い意味と尊さが込められております。 本寿院では、どなたでも安心して戒名のご相談をしていただけます。 戒名に関する疑問や不安がありましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。戒名の構成を図解で理解する
下図は、仏教における戒名(かいみょう)がどのような形で構成されているかを視覚的に示したものです 下に、それぞれの号について簡潔に説明します。- 院号(いんごう/いんでんごう) 戒名の最上部に付く号で、元は、お寺を建てたという意味があります。主に社会的貢献・寺院へのご寄進などによって授けられることがあります。一般的にはすべての方に付くわけではありません。
- 道号(どうごう) 故人の人柄・趣味・ご縁のある言葉などから一字または二字が選ばれ、戒名の中段に配置される号です。
- 戒名(かいみょう) 本来この部分が「戒名」と呼ばれてきた、**2文字**で構成されるのが基本です(例:「英世」「妙法」など)。その下に位号が続きます。
- 位号(いごう) 社会的立場・年齢・性別・信仰の篤さなどを反映して付けられる敬称部分で、「信士」「居士」「大姉」「信女」などがあります。




