おはようございます
本寿院の
住職でございます
こんなご相談が
ございました
自分で戒名を考えてみました(自作戒名)
自分で戒名を考えたんだけれども
このまま付けて
もらえますか?
ではまず
見せて下さい
拝見をさせて
頂きます
そうするとね
10人の内
実は私はね
戒名を自分で付けてもいいですか?
っていう本を
出版をしています
その本の中には
戒名の付け方を
いわゆる
あんちょこと
言いますか
カンニングペーパーでは
ちょっと違うと
思いますけれども
あんちょこのような
付け方の
ノウハウ的な
戒名を自分で付けるノウハウ本
そんな本に
なっておりますので
自分で付けて
持ってこられる方が
あるんです
でも10人おられたら
8人は修正しないと
おかしな
戒名なんですね
でも2人ぐらいはね
これは中々
良い戒名だな
っていう方も
あります
色々お話を
お聞かせを頂いて
どうして
こんな字を
選んだんですかとか
でもその中にはね
先日あったのは
広島出身だから
“広”という字を
使いましたとか
じゃあ広島県の県
広島県人は
みんな“広”って
使わなきゃいけない
北海道県民は
全部“北”って
付けなきゃいけないのか
っていう事に
なってしまうと
これもまた違うと
思うんですね
またその方の
生き様であったり
お人柄であったり
そういった事を
またそれと
仏典の中から
浄土宗の方
であれば
浄土経という
お経がありますし
そういう
色んなお経の中から
その方にふさわしい
ような戒名を
お授けをする
ような形です
だからそのまま…
実は先日
先日っていうか
大分前に
なりますけどね
こんな方がありました
自分で戒名を考えたが迷ってしまう
「住職、俺戒名考えた」
この方は講座にも
参加されているので
ある意味私も
よく分かってる方
なんですね
そうですか
自分で考えたんだって
仰るんですね
見たらそんなに
悪い訳では
ないもんですから
分かりました
じゃあこれで
お授けしましょう
ってお授けを
しました
それから数日して
また連絡があって
住職ね、あれからね
色々考えたけどよ
やっぱり
こっちの戒名の方が
良いんじゃないか
と思ってね
だから前の
戒名をやめて
新しい別の
戒名にしてくれないか?
こっちとしたらね
いやいや
その戒名って
簡単に良いとか
悪いとかね
簡単なもん
じゃないですよ
やはりそれなりに
ちゃんと調べて
もうこれで良い
そしてちゃんとそれを
証書に書いてですね
お渡しをしますから
なんだよと思う部分が
あるんですよ
でもまあまあ
ぐっと堪えてですね
ぐっと堪えて
そうですかって
こっちの戒名も
良いですねって
分かりました
では再度お授けを
しましょう
またそれから
1週間くらいしてから
住職よ
申し訳
ないんだけどね
あれから色々
考えたけどね
やっぱり
こっちの方が
良いんじゃない
だろうか
そうなんですよ
戒名を自分で
付けてしまうと
やっぱり
それ迷うんです
やっぱりこっちの方が
良いんじゃない?
だって末代まで
自分が死んでから
子供・孫の代
その先まで
ずっと墓石に
刻まれるんですよ
そうすると
自分の考えたやつが
やっぱり
こっちの方が…
こっちの方が…
迷ってしまうんです
だから自分で
実際は
付ける事も
出来ないし
あくまでも
戒名って
授かるもの
なんですね
戒名は付けるものではなく戒律を授かるものです
そして師匠から
授かった時に
初めてその戒名を
しっかりと
自分に受け止めて
そしてその戒名に
恥じないように
私は生きていく
自分の名前も
そうだし
私の戒名
私の法名ですね
お坊さんになった時の
名前とか
別に
これをして下さいとか
あれをして下さい
なんか言った事
無いですよね
でも師匠がそれを
こうして
決めた訳ですから
それをそのまま
はい、分かりました
そして
今に至る訳ですね
でもそれの方が
師匠から頂いた
そして授かった戒名
なんだって
決して自分で
付けたんではなくて
授かった戒名なんだ
と思ったら
私は
これは
新しい生き方を
していかなきゃいけない
自分が授かって
仏弟子となったんだ
決して名前ではない
という事ですね
そんな風に
繋がっていければ
良いかなと
思います
まずはご自分で
考えてみるという事
中々出来ないんですよ
良い方法はね
夫婦で
付け合って下さい
ってよく
言うんですね
そうすると
ご主人は奥さんの
奥さんはご主人の
戒名を付ける
そうして
ちょっと遊びも
入ってはいますけれども
でも楽しいものにも
なると思いますし
お互いを考える
良いきっかけ
終活の一番最初の
第一歩になるのでは
ないかなと思います
ありがとうございました
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