星まつり

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尊星王院 星まつり

毎年節分に当たる日は、一年に一度の尊星王法を厳修いたします。

令和6年2月3日 尊星王院にて厳修

天帝を本尊とする「尊星王法」は、明暦二年丙申(1656年)五月二十五日、禁裏清涼殿に於いて尊星王大法が勤修され、道晃親王御自筆の「尊星王尊像」がまつられた本尊として厳修されました。

秘法 尊星王法は一般公開致しませんが、毎年の法要の報告はさせていただいております。

この尊星王を本尊とする尊星王法は、国家安泰を祈る大法で、 智証大師が唐において師の法全より直接付与された法として 重要視されてきたものです。

尊星王は、四臂の菩薩形で、 頭上に鹿頭を戴き、 龍の背に立つ姿にあらわされ、 背後の大円相内には鹿・豹・白狐・虎・象がからみつく八個の日・月輪を置き、 日輪中には三足の烏、月輪中には兎と蛙が描かれています。

日月八卦は、陰陽八卦の表示であり、走る青竜は、北辰、北斗七星の姿です。

修法に至っては、壇上に六十四本のろうそくを立てます。これは易の六四卦をあらわし、尊星王、七星、九曜、七曜、十二宮、二十八宿の総数、つまりは、全天体をさしています。

「尊星王」は、妙見菩薩(北辰尊星妙見大菩薩 ほくしんそんしょうみょうけんだいぼさつ)ともいい、北極星を仏格化した諸星の王であります。

この菩薩は、一切の事物の善悪を記録するとされ、国土の守護神でもある。

仏典には

「北辰菩薩、名付けて妙見という。いま神呪を説き国土を擁護せんと欲す。所作甚だ奇特の故に妙見と名付く。衆星中最勝、神仙中の仙、菩薩の大将ひろく衆生を済(すく)う」

とあります。

そして妙見は北斗七星にして衆星中の最勝、神仙中の大仙なり。

三井(みい)にては尊星といい、東寺にては妙見と名付く。天文家は文昌星と号す、本地は「観音又は薬師の二説あり」ともあり、御姿は走る青龍の背に立ち、右足を上げている。

この大宇宙の中にあって、人間はどういう存在であるかということであるが、端的にいえば大宇宙に対し、人間は小宇宙的存在であるということである。そして小宇宙的存在の人間をひとことで表現すれば「生体」と「命体」の合一体であるということであります。

生体とは両親より授かった肉体をさし、命体とは大宇宙より生体が受持するエネルギーを意味します。

尊星王

よって人間死ねばこの命体は、大宇宙に還元融合し生体のみ残ることになる。

大宇宙のエネルギー、それは「三光」即ち「太陽」「月」「星」この三つの存在が発するパワーということになる。

そして、一定の形象は、一定の力を示現するとされるが、それは、われわれ人間が「円」や「正方形」「長方形」「三角形」といった形象に囲まれ、意志、意識の表現体として文字や絵を描き、他者への伝播を意図していることでうなづける。

そして形象によっては、宇宙の律動と共鳴したり、相乗作用を起こしたりするというのである。

なお、この「三光と形象」に於ける基本概念は、霊符に限らず、神社仏閣にて授与するお札、お守りにも共通するが、霊符の特徴は、人間のさまざまな願望を細分化して、それに応じた形象が伝わっているということである。よって当門伝承の霊符は三百種を数えます。

霊符は、御仏との約束事

 霊符というものを見方をかえれば気線を証する一種の契符ということが出来る。

霊符書写の者は重要契約に於ける公証人で、霊符帯持者は神仏との契約書の所持者といえる。

そして霊符を貼るならばまさに公告行為といえよう。「急々如律令」とはまさにその事を仏に誓っているのである。

強い願いをもって、御仏と約束するならば、その所持者は、護られし者となるのである。

今年の特別霊符をお授けさせていただきました。合掌

尊星王院

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