開催概要
- 日時:6月6日(土)13:00〜
- 内容:自分で「自分の骨壷」を作る講座
- 形式:少人数・要予約(制作は丁寧に進めます)
- 制作回数:通常は合計3回程度通常は1回目は、作陶 2回目は、成形と削り、3回目は釉薬を塗ります。(成形と釉薬を住職任せであれば、1回で完成します。)
- 場所:本寿院
- 参加費:(1回:3,000円)
なぜ、骨壷は「みんな同じ白」なのでしょう
骨壷には、皆さん必ず入ります。 けれども、どうしてその骨壷は「皆と同じ白い骨壷」なのでしょうか。 普段はシャネルやヴィトンなど、装いにこだわる方も多いのに、最期は味気ない白い骨壷…。 それならば、自分で自分の骨壷を作ってみる。 自分らしいかたちで、最期を迎える準備をする。そんな時間をご一緒しませんか。

骨壷づくりは、実は「生」を見つめ直す時間
骨壷を作るのは、少し大変です。 形を整え、乾燥させ、削り、素焼きし、釉薬をかけ、本焼きして…やっと完成します。 けれども、これが面白いのです。「俺が死んだら、この骨壷に入る」——水上勉さんの話
作家であり陶芸家でもあった水上勉さんは「骨壷の話」という本の中で、 「俺が死んだらこの骨壷に入る」と思いながら一生懸命作る。 ところが完成すると、入るのが嫌になる。出来た骨壷は友人に差し上げ、また新たに作り始める—— そんな趣旨のことを語っておられます。 骨壷を作るということは、言い換えれば自分の“最後の遺書”を作ること。 だからこそ、自分の死・自分の最期を、きちんと見つめる必要があります。死を見つめると、生が輝いてくる
私の持論でもありますが、死を見つめると生が輝いてきます。 「いつか、そのうちに」ではなく、 「いずれ自分にも死が来る」と分かった時、 “残された時間”が、急に大切に思えてくるのです。 私自身、大動脈解離という病気を経験し、 医師から生存率の話を聞かされた時、正直「もう後わずかなのか」と思いました。 けれど、こうして今も生かされております。 誰しも必ず死はやってきます。だからこそ、今を大事にしたいのです。手形・足形、家族の想いを刻む骨壷も
たとえば、子どもの手形・足形を入れた骨壷。 あるいは自分の手形を残しておいて、子どもが「お父ちゃん来たよ」と撫でてくれるような骨壷。 “自分らしさ”も、“家族の想い”も、形に残すことができます。「主人と一緒に入るんです」——ダブルサイズの骨壷
先日、80歳を超えたおばあちゃんが、立派な大きな骨壷を作られました。 「大きすぎるよ」と申し上げると、 「私はね、主人と一緒に入るんです。ダブルサイズの骨壷」 ……隣の方が「えっ、それはイヤや!」と。 それ以上は申し上げませんが、これもまた、その方の人生であり、想いであり、選び方です。通常は合計3回程度。お急ぎの方は仕上げ代行も可能です
骨壷づくりは工程が多いため、通常は合計3回程度かけて仕上げるのがおすすめです。 一方で、お急ぎの方は、私が最後まで仕上げる(仕上げ代行)ことも可能です。 どちらでも結構です。ご希望に合わせてご案内いたします。メディアでも紹介されました
この取り組みは、NHKの番組や、新聞・雑誌などでも紹介されました。 「骨壷を作ろう」という講座は、なかなか他ではありません。 だからこそ、人数を絞って、ひとつひとつ丁寧にお手伝いしてまいります。ご予約・お問い合わせ
少人数制のため、事前予約をお願いいたします。 参加をご希望の方は、下記よりご連絡ください。
※リンク先URLは、公開時に差し替えてください。
よくある質問(FAQ)
Q. 陶芸が初めてでも参加できますか?
A. はい、大丈夫です。工程ごとに丁寧にご案内します。Q. 1回だけで完成しますか?
A. 通常は工程が多いため、合計3回程度かけて仕上げるのがおすすめです。お急ぎの方は仕上げ代行も可能です。Q. 参加人数に制限はありますか?
A. はい。丁寧に制作を進めるため少人数制です。お早めにご予約ください。Q. どんな骨壷が作れますか?
A. 形・大きさ・釉薬など、可能な範囲でご希望を伺います。手形を入れるなどのご相談も承ります。骨壺教室ご報告


自らの死を見つめて・・・
令和8年6月6日、「マイ骨壺を作る教室」が開催されました。参加者4名のうち、3名の方は初めての陶芸体験です。「粘土を触るのは子どもの頃以来」と、童心に返ったように楽しげな声が響くなかで作陶が始まりました。まずは住職より、骨壺にかける思いやその意味についてお話がありました。毎月第1土曜日には「つちぼとけ教室」が開催されており、今回はつちぼとけ教室の皆さまと共に骨壺作陶を行いました。
ご参加いただいた皆さまには、それぞれに深い思いがあります。 ある方は、10万人に1人といわれる急性白血病を患い、ご自身の死と直面した際に、病院のベッドで本寿院のホームページをご覧になったそうです。退院後、住職が北千住駅ビルで開催していたつちぼとけ教室にお越しになり、様々なご相談を承るなかで生前戒名を授かられました。その後、ご夫婦で授戒会にも参加されています
(2024年4月6日開催の授戒会の様子)

授戒会の折には、抗がん剤の影響で髪も抜け落ち、フラフラの状態で参加されていたのを今でも覚えております。ところが現在では、驚くほどお元気に回復されています。
明るい終活
ひと昔前までは、「終活なんて縁起でもない」と口にしないのが当たり前の時代でした。しかし、自分の死後のことについて家族と話しておかないことで、結果的に残された子どもたちが苦労を背負うケースも少なくありません。
作陶中には、参加者の方々からこんなお話も出ました。 「老人ホームに入居していた母を病院に入院させたところ、そのまま延命治療が始まり、管につながれたまま5か月間寝たきりでお亡くなりになりました。話すこともできず、苦しみながら亡くなった母に、あのような最期を迎えさせたことは本当に良かったのだろうか……」 「葬儀の際、初めて会ったお坊さんに高額なお布施を渡して戒名を付けてもらったけれど、故人の人柄とは似合わない戒名で、本当にあれで良かったのだろうか……」

自分の最期についてしっかり話し合っておくこと。もしくは、エンディングノートに書き留めておくことで、遺された子どもたちに迷惑をかけたり、大変な思いをさせたりしたくない。「管につながれたまま、長い間病院のベッドで苦しむ最期を迎えたくない」――そんな思いを皆さまで語り合いながら、マイ骨壺をお作りになりました。
また別の方は、なんと150万人に1人という難病にかかり、余命宣告を受けておられるそうです。 このマイ骨壺教室は、次回7月7日に形を整えて乾燥させ、9月5日に釉薬を塗って色付けをし、10月に完成する予定です。その方は「はたしてそれまで(自分の命が)持つだろうか……」と不安を口にされつつも、「何としても完成させたい!」と意欲に満ち溢れておられます。
その強い意欲こそが、生きる力になるのだと信じています。 骨壺には、ご自身が歩んできた人生の歴史が、しっかりと刻まれていきます。




みなさん、約7kgの土を使ってはじめての作陶です。まるで芸術家?陶芸家?のように上手に作陶出来ました。
住職より「いつか、入り心地を教えてくださいね」と楽しい骨壺教室となりました。


