こんにちは。本寿院住職の三休です。今回は、亡き奥様の戒名のことで娘さんと意見が分かれたという、大阪の方からのお手紙をご紹介します。戒名を授かるかどうかで、親子の考えが違うこともあります。そのお手紙をきっかけに、戒名や位牌、そして手を合わせる供養についてお話しします。
戒名をめぐる親子の行き違いと、お礼のお手紙
お手紙によると、戒名のことで娘さんともめていたところ、娘さんがインターネットで私のことを知り、ご縁がつながったそうです。奥様の戒名を授かったことへの感謝と、いつか娘さんと二人で東京へお参りに来たいという思いを伝えてくださいました。
残りの人生を頑張って生きていきたい、妻も喜んでいると思う。そのようなお気持ちもつづられていました。ここでは、お手紙の趣旨を要約してご紹介しています。
親の思いと、子どもの現実的な考え
戒名について親子で意見が分かれるというお話は、私も時折伺います。大切な奥様に戒名をきちんと授けたい、ご先祖のお墓に納めるのであれば、ご先祖に合わせた戒名にしたい。ご主人には、そのような思いがあるでしょう。
一方で、お子さんは費用を心配し、入院生活などで出費が重なった後に、さらにお金をかける必要があるのかと考えることもあります。これは、今回の娘さんの発言をそのまま紹介しているのではなく、動画でお話しした親子の行き違いの一例です。
法事のときくらいしかお寺に会う機会がなく、お寺との日常のお付き合いが少なくなったことも、供養の意味が伝わりにくくなった背景にあると私は感じています。親が供養したいと願っていても、その思いが子どもに十分伝わらず、もめてしまうことがあるのです。
戒名を授かることと、その後の供養
私が考えていただきたいのは、戒名を授かるかどうかとともに、これからどのように故人を供養していくかということです。お盆を迎えるころになり、戒名や位牌について調べ、今からでも授かれますかとご相談に来られる方もいらっしゃいます。
私は、お盆を、ご先祖をお迎えしてその霊を慰め、お送りする大切な機会としてお話ししています。休みの期間というだけでなく、亡くなった方を思い、手を合わせる時間として受け止めていただければと思います。
位牌に向かう手が、感謝の心につながる
戒名を授かり、位牌が家にあって、毎朝、仏壇や位牌に向かって手を合わせる。その積み重ねの中で、娘さんのお気持ちにも変化が生まれるのではないかと、私は思っています。手を合わせることが、ありがとうという感謝の心につながっていくのではないでしょうか。
人生には苦しみや悲しみ、いろいろな出来事があります。その中で、故人に心を向けるよりどころになるのが、戒名や位牌であると私は考えています。
戒名の文字を見て、優しかったお母様、真面目だったお母様、明るかったお母様を感じる。お母様のお人柄を思い出し、涙が流れることもあるかもしれません。一つずつ供養をしていくことが、心が整い、安心へとつながっていくのではないか。そのような思いで、私は供養のお手伝いをしています。
供養について考えている方へ
残されたご家族の心と供養については、「残された家族が救われる供養とは」の記事でもお話ししています。戒名についてのご案内は、本寿院の戒名のページをご覧ください。
動画でご覧になる方へ
お手紙のご紹介と、戒名・供養への思いを動画でお話ししています。
本記事は、本寿院住職・三休の動画「戒名のことで娘とケンカをしておりました」の内容をもとに再構成しています。お手紙は趣旨を要約してご紹介しました。

