こんにちは。本寿院住職の三休です。今回は、お父様の戒名をお授けしたご家族から届いたお手紙をご紹介しながら、残された家族が本当の意味で救われる供養とは何かをお話しします。
葬儀のとき、戒名の費用に戸惑い、お願いすることを諦めてしまった。その後も「父に申し訳ない」という思いが心に残っていた――。動画でご紹介したお手紙には、そうした迷いと、供養を通じて心が晴れていく様子がつづられていました。
葬儀で戒名を諦めた理由は、費用への戸惑いでした
お手紙をくださった方は、お父様の葬儀の際、ご先祖に合わせて院号・居士号をお願いすると、初めに聞いていた金額よりも大きな負担になると知り、その場では戒名を諦めたそうです。
お父様を供養したくなかったわけではありません。戒名を授かることそのものを拒んでいたのでもありません。供養したい気持ちはあるのに、費用のことで立ち止まってしまう。私は、そのようなご相談をいただいてきました。
長い闘病生活で出費が重なっていたり、突然の葬儀で十分に考える余裕がなかったりと、ご事情は一人ひとり違います。まずは、そのお気持ちを丁寧に伺うことが大切だと考えています。
戒名を見て涙が出た――ご家族の心の変化
その方は、本寿院のYouTubeとホームページをご覧になり、私どもの考え方を知って、お父様の戒名を申し込まれました。
お手紙には、届いた戒名を見た途端にありがたくて涙が出たこと、仏前にお供えしてお父様に報告したことが書かれていました。遺影のお父様がほほ笑み、ありがとうと言ってくれたように感じられたそうです。
そして、それまで抱えていた心のもやもやが晴れ、お父様が子どもや孫たちを見守ってくださっていると感じられるようになったと伝えてくださいました。これは、このご家族ご自身のお気持ちです。その思いをお聞かせいただき、私も供養のお手伝いができたことをうれしく思いました。
お布施は、戒名を買う代金ではありません
動画では、戒名とお布施についてもお話ししました。私は、お布施を「戒名という商品に付いた値段」として捉えるものではないと考えています。
本寿院について「ほかのお寺と金額が違うのはなぜですか」「安いと何か違うのですか」と尋ねられることがあります。しかし、金額だけを比べても、お寺がどのような思いで供養に向き合っているかは分かりません。
お布施の額で、故人を大切に思う気持ちを測ることはできません。本寿院では、ご相談に向き合い、祈りを込めて戒名をお授けしています。お布施やお申し込みについては、本寿院の戒名授与のご案内をご確認ください。
戒名をお授けして終わりではなく、祈りを大切に
私どもは、ただ名前を付けてお渡ししているのではありません。お寺として、故人のために祈り、成仏を願い、ご家族が手を合わせていけるようにお手伝いしています。
私が大切にしているのは、残された方が「お父さん、ありがとう」「お母さん、ありがとう」と手を合わせられることです。申し訳なさばかりを抱えていた方が、感謝の気持ちで故人と向き合えるようになる。そのことに、供養の大切な意味があると感じています。
もちろん、悲しみの受け止め方も、心が落ち着くまでの時間も人それぞれです。戒名を授かれば誰もがすぐに悲しみから離れられる、ということではありません。今回のお手紙は、供養がご家族の心を支えた一つのご縁としてご紹介しています。
葬儀のときに諦めた方も、まずはご相談ください
葬儀のときに戒名をお願いしなかったことが、ずっと気になっている方もいらっしゃるでしょう。ひとりで抱え込まず、今のお気持ちやご事情をお聞かせください。葬儀後の戒名については、戒名を後から授かることについての記事でもお話ししています。
なお、本寿院では、基本的に菩提寺のある方への戒名授与はお受けしていません。お付き合いのあるお寺がある場合は、まず菩提寺へご相談ください。ご先祖の院号が気になる方は、ご先祖の院号と戒名についての記事もご覧ください。
大切な方を思って手を合わせる。そのお気持ちに寄り添い、一つひとつのご縁を大切にしてまいります。ご相談は本寿院のお問い合わせ窓口からお寄せください。
動画でご覧になる方へ
今回のお手紙と供養への思いは、こちらの動画でお話ししています。
動画が表示されない場合は、YouTubeで動画を見るからご覧いただけます。
この記事について
本記事は、本寿院住職・三休の動画「葬儀の時に戒名料の高さに諦めておりました」の内容をもとに、読みやすく再構成しています。お手紙は趣旨を要約してご紹介しました。住職については本寿院のご案内・住職紹介をご覧ください。

