こんにちは。本寿院住職の三休でございます。お墓が新しく決まり、これからはそのお寺で納骨や法要をお願いしたい。その場合、本寿院で授かった戒名を返さなければならないのでしょうか、というご相談をいただきました。ご相談の趣旨を要約してご紹介しています。
本寿院へ戒名をお返しいただく必要はありません。ただし、これから供養をお願いするお寺で、その戒名を受け入れていただけるかどうかは、先に確認していただきたいことです。この二つを分けてお話しします。
本寿院で授かった戒名を返す必要はありません
戒名は、仏様のお弟子となり、戒律を誓うときに授かる名前です。お墓や法要をお願いするお寺が変わったからといって、本寿院へ返さなければならないものではありません。
動画では、本寿院で戒名を授かった後に、新しく近くのお寺のお墓が決まったというご相談にお答えしました。納骨先のお寺で差し支えなければ、その戒名をそのままお使いいただいて大丈夫です。本寿院にお断りのご連絡をいただく必要もありません。
納骨先のお寺に、授かっている戒名を伝えてください
大切なのは、これから納骨や供養をお願いするお寺への確認です。すでにこのような戒名を授かっているのですが、こちらで納骨や法要をお願いできますか、と事前にお尋ねください。
動画では、そのままでよいとおっしゃるお寺も多い一方、その戒名では法要や供養を受けられず、新たに戒名を授けるというお寺もあるとお話ししました。すべてのお寺で同じ扱いになるとは限りません。
本寿院へ返す必要がないということと、どのお寺でも必ずその戒名を使えるということは別です。納骨されるお寺のご住職と、これからの供養について確認なさってください。
もともと菩提寺がある場合は、話が異なります
今回のように、戒名を授かったときにはお墓がなく、後から新しい納骨先が決まった場合と、以前から先祖代々のお墓や菩提寺がある場合とでは、ご相談の進め方が異なります。
菩提寺とは、先祖代々の供養をお願いしているお寺です。本寿院では、菩提寺のある方への戒名授与はお受けしておりません。菩提寺がある場合は、まずそのお寺のご住職へご相談ください。
動画では、先祖代々のお墓があることを本寿院へ知らせずに戒名を授かり、その戒名で納骨しようとして、菩提寺との間で行き違いが生じたご相談にも触れました。菩提寺の存在を内緒にしたまま進めないことが、とても大切です。
遠くに住んでいても、納骨前にご住職と相談を
ご家族が都会に住み、故郷のお寺とはほとんど付き合いがないと感じておられる場合もあります。親御さんが転居先で亡くなり、その近くで葬儀と戒名の準備を済ませ、後から故郷のお墓へ納骨しようとして困られることもあります。
ご自身がお寺と疎遠に感じていることと、先祖代々のお墓や菩提寺との関係は、分けて確かめてください。納骨の段階で初めて事情を伝えるのではなく、ご住職と相談しながら供養を進めていただくのがよいと、私は考えています。
この点については、菩提寺と疎遠でも別のお寺で戒名を授かれるか、というご相談の記事でもお話ししています。
返却の心配より、これからの供養の確認を
新しくお墓が決まった方は、まず納骨先のお寺へ、授かっている戒名と今後の法要についてご相談ください。そのお寺で問題がなければ、本寿院へ戒名を返したり、お断りの連絡をしたりする必要はありません。
そして、以前から菩提寺がある方は、その関係をお伝えいただき、先に菩提寺へご相談ください。お墓が新しく決まった場合と、以前から菩提寺がある場合を混同せず、これからの供養を一つずつ確認していただければと思います。
動画でご覧になる方へ
本寿院で授かった戒名と、新しい納骨先のお寺への確認について、こちらの動画でお話ししています。
本記事は、本寿院住職・三休の動画をもとに再構成しました。ご相談内容は趣旨を要約してご紹介しています。


