戒名を授かった後に授戒会へ参列できますか?
「亡くなった主人の戒名を授けていただきましたが、家族が代わりに授戒会へ参列できますか?」
「戒名をいただいた後、一度お寺へお参りしたいのですが、どうすればよいでしょうか?」
このようなご相談をいただくことがあります。
結論から申し上げると、本寿院では、亡くなった方に代わってご遺族が授戒会へ参列することができます。
また、ご遺族自身が生前戒名を授かり、亡くなった方とご一緒に仏様の前で戒を受けることもできます。
戒名は、単に亡くなった方へ名前をつけるものではありません。本来は、仏様の教えを受け、仏弟子となった証として授かる大切な名前です。
この記事の要点
- 本寿院では、亡くなった方に代わってご遺族が授戒会へ参列できます
- 戒名は、仏弟子となった証として授かる名前です
- ご遺族自身が生前戒名を授かり、一緒に戒を受けることもできます
戒名を授かった後、遺族が授戒会に参列できます
先日、戒名をお授けした方の奥様から、お電話をいただきました。
ご主人が突然亡くなられ、何をしたらよいのか、どのように見送ればよいのか分からない中で、急いで戒名を授かり、ご主人を送り出されたそうです。
無事に四十九日法要を終えた後、奥様から、
「住職とは電話でお話ししただけなので、一度お寺へお参りし、授戒会に参列したいのですが、よろしいでしょうか」
というご相談がありました。
私は、「どうぞお参りください」とお答えしました。
亡くなったご主人に代わって奥様が授戒会に参列し、その供養に加わることは、とても意義のあることです。
戒名を授かった後に、「一度お寺へお参りしたい」「仏様の前できちんと手を合わせたい」と思われたときは、そのお気持ちを大切になさってください。
授戒会とは戒名を授かるための大切な儀式です
授戒会とは、仏様の前で戒を受け、仏弟子となることを誓う儀式です。
戒名というと、「亡くなった後につけてもらう名前」と考えられがちですが、本来は、生きている間に戒を受け、仏弟子となった証として授かるものです。
そのため、本来であれば、ご本人が生前に授戒会へ参列し、戒名を授かることが望ましいといえます。
しかし、突然亡くなられた場合や、遠方にお住まいの場合、病気などでお寺へ来られない場合もあります。
そのような事情があるときには、本寿院では住職が代わって授戒の法要を行い、戒名をお授けしています。
戒名は、ただ文字を選び、名前をつければ終わりというものではありません。
仏様の前で戒を受け、仏弟子として歩む誓いとともに授かるのが、戒名の本来の姿です。
授戒会では何をするのでしょうか?
本寿院の授戒会では、戒名を書いた黄色い戒名証をお持ちいただきます。
一度その戒名証を仏様にお返しし、ご本尊の前で戒を受け、仏弟子となることを誓います。
その際に受ける基本的な教えが、次の五戒です。
- 生き物の命をむやみに奪わない
- 与えられていないものを取らない
- 道に外れた男女関係を持たない
- 嘘をつかない
- 酒などによって自分を見失わない
五戒は、ただ禁止事項を並べたものではありません。
命を大切にし、人を傷つけず、正直に生き、自分自身を慎むための仏様の教えです。
仏様の前でこの教えを受け、仏弟子となることを誓ったうえで戒名を授かります。
なお、戒の内容や授戒の作法は、宗派や寺院によって異なる場合があります。
本寿院の授戒会の様子はブログで報告しております

亡くなった家族と一緒に戒を受けるという供養
ご本人が亡くなっている場合でも、ご遺族が代わりに授戒会へ参列できます。
亡くなったご主人に代わって奥様が参列することもあれば、亡くなったお父様に代わって息子さんが参列することもあります。
それは単なる代理手続きではありません。
亡くなった方を思い、その方とともに仏様の教えに触れ、手を合わせる大切な供養です。
ご家族が戒名を通して仏縁を結び直す機会にもなるでしょう。
自分も生前戒名を授かって参列できます
今回ご相談くださった奥様には、ご主人に代わって参列するだけでなく、ご自身も生前戒名を授かってはどうかとお話ししました。
奥様ご自身も戒名を授かり、授戒会でご主人と一緒にご本尊の前へ進み、戒を受けて仏弟子となることができます。
そのお話をすると、
「それはとてもすばらしいことですね。ぜひ私の戒名もお願いします」
とおっしゃり、生前戒名をお授けすることになりました。
夫婦で生前に戒名を授かり、一緒に授戒会へ参列される方もいらっしゃいます。
また、夫婦のうち一人が亡くなった後、残された方が生前戒名を授かり、亡くなった方と一緒に授戒会へ参列することもできます。
生前戒名は、死後の準備だけではありません。これから仏様の教えを心に置いて生きていくための名前でもあります。

遠方や事情がある場合は住職が代わって授戒します
遠方にお住まいの方や、病気などの事情でお寺へ来られない方もいらっしゃいます。
また、亡くなった方は、ご自身で授戒会に参列することができません。
そのような場合、本寿院では住職が代わって授戒の法要を行い、戒名をお授けしています。
授戒会へ参列できなかったからといって、戒名や供養の意味がなくなるわけではありません。
大切なのは、それぞれの事情に応じた形で仏様とのご縁を結び、心を込めて供養することです。
本寿院の授戒会への参加について
動画の収録時点では、東京のお寺では基本的に毎月第1土曜日、神奈川のお寺では毎月第1日曜日に授戒会を行っていました。
千葉・埼玉・日光・鹿児島・熊本・滋賀県大津などの関係寺院では、不定期で行っています。
開催日や会場は変更になる場合がありますので、参列を希望される方は、事前に本寿院へお問い合わせください。
動画内でご案内している授戒会の費用は無料です。
戒名証をお持ちの方は、参列の際にご持参ください。

よくある質問
戒名を授かった後からでも授戒会へ参列できますか?
**はい、本寿院では参列できます。**戒名を授かった後でも、お寺へお参りし、仏様の前で戒を受けることができます。開催日は事前にご確認ください。
亡くなった家族に代わって参列できますか?
**はい、ご遺族が代わって参列できます。**亡くなったご主人に代わって奥様が、亡くなったお父様に代わって息子さんが参列することもあります。
家族の授戒会で自分の生前戒名も授かれますか?
**はい、ご自身の生前戒名を授かり、一緒に戒を受けることができます。**希望される場合は、授戒会の前に本寿院へご相談ください。
遠方で授戒会へ行けない場合はどうなりますか?
**お寺へ来られない事情がある場合は、住職が代わって授戒の法要を行います。**遠方にお住まいの方も、まずはご事情をお聞かせください。
菩提寺がある場合も本寿院の授戒会へ参加できますか?
**まずは菩提寺へ確認することをおすすめします。**寺院墓地への納骨を予定している場合などは、菩提寺の考え方や決まりが関係することがあります。
まとめ
戒名は、ただ亡くなった方につける名前ではありません。
本来は、仏様の前で戒を受け、仏弟子となった証として授かる大切な名前です。
本寿院では、亡くなった方に代わってご遺族が授戒会へ参列することができます。また、ご遺族自身が生前戒名を授かり、亡くなった方と一緒に戒を受けることもできます。
戒名を授かった後に、「一度お寺へお参りしたい」と思われたなら、どうぞそのお気持ちを大切になさってください。
遠方や病気などで参列が難しい場合も、それぞれの事情に応じた供養ができます。本寿院へお気軽にご相談ください。


