直葬・火葬だけで済ませた後から戒名を授かることはできますか?
「お葬式をせず、直葬・火葬だけで済ませてしまいました」
「後から戒名を授けてあげたいと思ったのですが、お寺に相談すると戒名だけで数十万円かかると言われました」
「戒名を授かりたいけれど、費用が高くて払えません」
このような戒名についてのご相談が寄せられました。
最近は、家族葬や一日葬だけでなく、通夜や葬儀を行わず、火葬を中心に故人を見送る「直葬(火葬式)」を選ばれる方も増えています。
では、直葬で見送った後から戒名を授かることはできるのでしょうか?
結論から申し上げると、直葬の後からでも戒名を授かることはできます。
大切なのは、「葬儀をしなかったから、もう何もしてあげられない」と考えることではありません。
亡くなった方を想い、これからどのように供養していくのかを考えることが大切です。
直葬をした後でも戒名は授かれます
直葬とは、一般的に通夜や葬儀・告別式を行わず、火葬を中心として故人を見送る方法です。
お葬式の形は、時代とともに変化しています。
少子高齢化や家族構成の変化などから、
「参列する人がほとんどいない」
「家族だけで静かに送りたい」
「経済的な負担をできるだけ少なくしたい」
といった理由で、直葬を選ばれる方もいらっしゃいます。
直葬という送り方そのものが悪いわけではありません。
しかし、火葬を終えた後になって、
「本当にこれだけでよかったのだろうか」
「せめて戒名を授けてあげたい」
「位牌を作って手を合わせたい」
「四十九日だけでも供養してあげたい」
というお気持ちになるご家族も少なくありません。
そのような場合でも、後から戒名を授かり、供養をしていくことができます。
そもそも戒名とは何でしょうか?

戒名とは、本来、仏門に入り、仏弟子となった証として授かる名前です。
一般には「亡くなった人につける名前」と思われていますが、本来の戒名は亡くなってからだけのものではありません。
仏様とのご縁を結び、仏弟子として授かる大切な名前です。
葬儀には、亡くなった方を仏様のもとへお送りするという宗教的な意味があります。
ですから、直葬で火葬だけを行った場合でも、
「後から戒名を授けてあげたい」
「位牌を作って供養したい」
「仏様として手を合わせていきたい」
と思われるのであれば、その時から供養を始めればよいのです。
「戒名だけで数十万円」と言われて困っています
戒名についてご相談を受けていると、
「戒名をお願いしたら数十万円と言われた」
「院号をつけると、さらに高額になると言われた」
「葬儀は終わっているので、戒名だけお願いしたい」
というご相談があります。
ここで知っていただきたいのは、戒名に対してお寺へ納めるものは、本来「商品代金」ではなく「お布施」であるということです。
もちろん、お寺や地域、宗派、ご先祖との関係などによって考え方は異なります。
また、信士・信女、居士・大姉、院号などによって、お布施の目安を設けている寺院もあります。
そのため、「戒名はいくらです」と一律に言うことはできません。
しかし、経済的な事情によって戒名や供養そのものを諦めなければならないとしたら、とても残念なことだと私は考えています。
本寿院では「費用のことより供養が先」と考えています
本寿院には全国から戒名についてのご相談が寄せられます。
その中には、
「お金がなくて葬儀ができなかった」
「直葬しかできなかった」
「戒名料が高くて戒名を授けてあげられない」
「俗名のままなので、ずっと心に引っかかっている」
という方もおられます。
そこで本寿院では、**「費用のことより供養が先」**という考えのもと、戒名についてご相談を承っています。
戒名のお布施についても、分かりにくいままではかえって不安になりますので、一つの目安を設けています。
大切なのは「高い戒名」「安い戒名」ということではありません。
故人がどのような人生を歩まれたのか。
どのような人柄だったのか。
ご家族はどのような想いで手を合わせようとしているのか。
そうしたお話を伺いながら、その方のために戒名をお授けし、これからの供養を一緒に考えていくことが大切だと思っています。
戒名は「商品」ではありません
インターネットで「戒名」と検索すると、
「戒名料はいくら?」
「安い戒名は?」
「戒名のランクは?」
「院号はいくら?」
といった情報がたくさん出てきます。
費用を知ることはもちろん大切です。
しかし、戒名を単なる商品として考えてしまうと、戒名の本来の意味から離れてしまいます。
戒名は、その方の人生や人柄、ご家族の想いを受け止めながら、仏弟子としてお授けする大切な名前です。
戒名を授かった位牌に手を合わせることで、
「ようやくきちんと供養してあげられた」
「これからここに手を合わせていこう」
と心が落ち着く方もおられます。
私は、そこに戒名の大切な役割の一つがあると思っています。
直葬したことを後悔する必要はありません
「ちゃんとお葬式をしてあげられなかった」
「火葬だけで済ませてしまった」
そう後悔される方があります。
しかし、供養は葬儀の日だけで終わるものではありません。
直葬をした後からでも、戒名を授かることができます。
位牌を作って手を合わせることもできます。
四十九日、一周忌、お盆、お彼岸などに供養することもできます。
大切なのは、過ぎてしまったことを責めることではなく、**「これから何をしてあげられるだろうか」**と考えることではないでしょうか。
思い立った時から供養を始めればよいのです。
菩提寺がある方は、まず菩提寺へご相談ください
一つ注意していただきたいことがあります。
すでに菩提寺があり、そのお寺のお墓へ納骨する予定がある場合には、まず菩提寺へご相談ください。
別のお寺から戒名を授かったことで、後から納骨などの際に問題になる場合があります。
一方、
「菩提寺がない」
「お付き合いしているお寺がない」
「直葬後に戒名だけ授かりたい」
「宗派が分からない」
「戒名の費用について相談したい」
という方は、本寿院へご相談ください。
よくある質問
Q.直葬が終わってからでも戒名を授かれますか?
はい。直葬・火葬が終わった後からでも戒名についてご相談いただけます。
Q.葬儀をしていません。それでも戒名は必要ですか?
戒名は葬儀を行った方だけのものではありません。仏弟子として授かる大切な名前です。後から戒名を授かり、位牌を作って供養される方もおられます。
Q.戒名だけお願いすることはできますか?
はい。菩提寺がない方など、戒名だけを希望される場合もご相談ください。
Q.戒名のお布施が高くて払えません
まずはご相談ください。本寿院では「費用のことより供養が先」と考えています。経済的な事情がある場合も、その事情をお聞かせください。
Q.宗派が分からなくても相談できますか?
はい。宗派が分からない方や菩提寺のない方からもご相談を承っています。ただし、菩提寺や納骨予定のお寺がある場合には、まずそのお寺へご相談ください。
Q.せめて「位牌」を作り供養したいのですが
はい、大丈夫です。俗名でつくる位牌は意味がありません。仏教で供養するために位牌がいるのであってキリスト教にはありません。まずは、戒名を授かり、そして位牌を仏壇店に依頼しましょう

YouTubeでも住職がお話ししています
今回のご相談について、YouTube「三休の戒名チャンネル」でも本寿院住職がお話ししています。
「お葬式をせず直葬・火葬だけで済ませてしまった」
「戒名を授かりたいけれど、数十万円と言われて払えない」
という方に向けて、戒名のお布施や、直葬後の供養についてお話ししています。
まとめ|直葬の後からでも戒名・供養についてご相談ください
直葬や火葬だけで故人を見送ったとしても、それで供養がすべて終わったわけではありません。
後から戒名を授かり、位牌を作り、手を合わせて供養していくことができます。
戒名について大切なのは、「高い・安い」だけではありません。
その方の人生を振り返り、ご家族が故人を想い、仏様に手を合わせていくことです。
「直葬にしたことが心に引っかかっている」
「戒名を授けてあげたい」
「戒名のお布施が高くて困っている」
「戒名だけお願いできるお寺を探している」
そのようなことで悩まれているのであれば、どうぞ一人で抱え込まずにご相談ください。
本寿院では、お一人おひとりのお話を伺いながら、心を込めて戒名をお授けしております。
費用のことより、供養が先です。
大切な方のために、これからできる供養を一緒に考えてまいりましょう。
合掌



