戒名に子供の名前が入ったので変更してほしい
■戒名に、子供や孫の名前が入ったので変更してほしい
■戒名に入れてもらいたい文字(家族の名前)
というご相談がありました。
疑問
さて?どうして戒名の変更が必要なんでしょうか?
当初、私は意味が解りませんでした。
次に出てきた言葉は、「縁起がわるい」という事で納得しました。
戒名=死 その戒名に名前があると、早死になってしまう・・・
なるほど、戒名は、死んだ人の名前だとお考えなんですね。
それは、大きな間違いでございます。
本来、戒名は、死んでから授かるのではなく、生きているうちに授かるべきものであります。
ですから、戒名=生き方 になります。
昔の武将は、武田信玄・上杉謙信など、何度も改名をしたものです。
戒名を授かるという事は、戒律を授かる事であり、戒律とは
1、殺さない
2,盗まない
3,うそつかない
4。みだらな異性関係
5,お酒を飲まない
という5つの戒律を仏様の前で誓ったときにいただくものです。
ですから、当院では、生前戒名を授かる事をおススメしております。
また、授戒会を毎月、お寺で開催しております。
しかしながら、死んでしまった場合は、救われないのか?
今からでも授戒し、仏弟子として導いていただくことを願う事が現在の葬儀の形になってきました
戒名は、死んでからではなく、生きている間に、仏様の仏弟子となりますので、縁起が悪いどころか、縁起がいいものでございます
ですから、お子様やお孫様と同じ名前の文字が使われて、忌み嫌うものではなく、反対におめでたい、うれしいことになります。
戒名の説明をしない理由
平成20年ごろには、戒名をお授けした時に、戒名の由来や意味を説明してきました
それは、とても喜ばれるケースがあったものの、反対にがっくりされたケースがありました。
戒名をお授けする場合、奥様や喪主のお名前をお聞かせいただくことはございますが、お孫さんなど家族の名前を聞くことはございません。
ある時、お孫さんの「優」という文字が入っていました。
遺族の方々は、「大好きだった孫の名前が使われているなんて、なんて素敵な戒名なんでしょう。
きっとおじいちゃんも喜んでいる事でしょう。なんて、不思議な偶然でしょうか・・・とご縁を喜んでおられるところ
この戒名は、法華経の中からお授けして・・・と戒名の説明をしたものですから、一同がっかりされたという事がありました。
仏様の導きで、その偶然を喜べるものですが、戒名の説明を細かくすることでかえって喜ばれないものになりました。
このように、偶然性もあわせての戒名ですので、積極的に説明することをしておりません。
説明を希望される方には、しっかりとご説明させていただきます。
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