自作戒名をそのまま付ける
Q:自分で付けた戒名をそのまま付けてもらうことが出来ますか?
[char no=”2″ char=”三浦尊明”]戒名には、決まりがございます。お話をお聞かせいただき、検討したうえでお授けします。ご希望のままお授けるることもあれば、変更しなければならない場合もあります。希望があれば検討しますのでお教えください。末代まで大切な戒名ですので、間違った戒名をお授けできません。[/char]
A:お父様の戒名を授かる場合、「息子の俺が親父の事を一番知っている」と息子さんや娘さんが戒名を付けてこられる場合があります。
戒名は、付けるものではなく、授かるものです
戒名とは何でしょうか?
子供の名前を付ける「命名」のように、戒名は付ける?ものでしょうか?
良く知っているから付けられる。知らない住職に付けられてたまるか。
などどいった声もございます。
もっとも、私は、戒名を自分で付けましょうという講座を開催し、本も出版しております
戒名とは、戒律を授かった時に、仏弟子として授戒した証です。
仏教徒としての証明ですね。ただ好きな文字を並べただけのものでも、ありません。
戒名の決まり事
それは、授戒になります。
授戒とは、名前を授かるのではなく、戒律を授かるのです。
「亡くなった人に戒律を授けてどうするのか?」
という声も聞こえてきそうです。
まず、第1に、戒名は、生前に授かるべきものです。
死んでからの物ではありません。
生前のうちに師匠から戒律を授かり、仏弟子として修行していくことです。
では、亡くなった方は、救われないのか?という相談に応じて「没後作僧」といわれるように、亡くなってからでも戒律を授け、急いで仏弟子として成仏を願うという慈悲の形が今では常態化したものです。
いつしか、戒名=死後の名前 となった次第です。
子供が、伴侶が付けた戒名はどうなるのか?
先程もお話ししたように、戒名は名前ではありません。
授戒し、戒律を授かった名前です。
葬儀の時 自作戒名は使えるか?
紹介されたお坊さんに葬儀をお願いする場合「自分で付けた戒名です。」とご僧侶に渡されたとき、
きっと、ご僧侶は、このようにお答えになります。
「了解いたしました。では、私から授戒させていただきます」
戒名の付け方に問題がなければ、ご希望通りの戒名で葬儀を行っていただけますが、自分で考えたからと言ってお布施が安くなるわけではありません。ご僧侶に授戒していただくわけですので、お布施は、戒名の種類にそった相場となります。
しかし、生前に戒名を授かっておかれた場合
きっと、ご僧侶は、このようにお答えになります。
「それはご篤信なことですね。喜んで務めさせていただきます」
この場合は、読経料のみで構いませんので、戒名布施は不要となり、大きくお布施は減額されます。
これは、よくあることでして、菩提寺が遠方にあり、葬儀には行けないが、戒名だけお授けし、近くのご僧侶がかわって厳修するというケースです。
このように、生前につけたものは、戒名として認められませんが、生前に授かった場合は、戒名として認められます。
自分で戒名を考えることは、死を見つめ生きる希望となると考えます。
生前戒名は、当院だけでなく、どの宗派でも行っておられますので一度ご確認になってみて下さい。
結論
自分で付けた戒名をそのまま付けることは、検討したうえで当院からお授けしますが、
必ずそのままとは、確約できません。末代までの戒名ですから、慎重に検討してお授けします。
Q:事前に戒名を知ることは出来ますか?
A:それは出来ません。戒名は、選ぶものではありません。授かるものです。そんな軽い物であっていいとは考えておりません。
Q:もし、授かった戒名が気に入らなった場合は?
A:その時は、お知らせください。再度お授けなおしします。
文字を並べただけのものではありませんので、ど真剣に検討して考えお授けしております。
ですから、授け直すという事は現実ほとんどございません。末代まで続くものですから。。。
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