Q:本当に3万円のみで戒名をお授けできるのでしょうか?
[char no=”2″ char=”三浦尊明”]はい。大丈夫です。費用の事より供養が先です。[/char]
A:戒名料・・・一番困る問題ですね。
2015年に収録した動画でございます。大分前の動画でしたので、へたくそな編集となっておりますが、その思いは、一貫して変わっておりません。
私は、たくさんのご相談を承ってまいりました。
それは、NHKニュースウォッチ9でも特集されたりもしました。
私の活動基本は、つちぼとけ教室でございます。
陶芸でつちをひねって、仏様を作る。
つちぼとけ教室は、一般の方と面と向かってお話をしながら造仏していきます
2時間3時間とたつと、仏事相談も多く寄せられます。
先日、義理の母が亡くなったのですが・・・
父が他界したのですが・・・戒名代に困った・・・。などなど
戒名で困るのが「戒名料」の問題
戒名料って何でしょうか?長ければ長い方がありがたいのでしょうか?
良い戒名の方は、良い極楽が待っているのでしょうか?
あるお坊さんの講演で「院号は、グリーン車のようです。」と発言して大問題になりました。
確かに行先は同じです。しかし、院号があるから、グリーン車のように快適で優越感をもって仏の世界に行けるのでしょうか?
御仏の前では、すべて平等ですね。
戒名料などございません。すべて「お布施です」
戒名を授ける側と、授かる側の問題
お寺は、経済活動をしておりませんから、お布施によって檀家さん達で運営されています
田舎のお寺でも、すごく立派なお寺もございます。
たくさんの檀家さんたちが、自分たちのお寺のために布施をしているのです。
その昔、お寺は幕府の直轄でした。
江戸幕府が命じて、お寺は今でいう役所のように戸籍管理もしていたのがお寺です。
この時に出来たのが、檀家制度です。
多くの場合、それぞれの地域で強制的にお寺の檀家となっていったのです。ですから、皆さんは、私の家は〇〇宗とお考えです。
昔は、村から出ることはありませんでしたが、今では、国際結婚の時代です。
幅広く、だれでも結婚できる時代です。
その結果、父方は〇〇宗で母方は△△宗だといった、宗派違いが生まれてきます。
江戸幕府が滅んだあと、廃仏毀釈の流れになってきます。
そこで、お寺を支えるのが、幕府ではなく、檀家さん達で支えていく構造が出来ていきます。
300家の檀家さんが、1万円づつ出せば、300万円の浄財となり、運営費に充当されます。
300家の檀家さんは、庄屋さんもいれば、経済的に困窮している方もあります。
庄屋さんの1万円はたやすいものですが、経済的に困窮している方にとって1万円はとても苦しいものがありますね。
庄屋さんが、100万円だせば、他の方は、100円で良いかもしれません。
お寺を支えるために多額の布施をしている方に対してお礼が戒名に反映して当然ではないでしょうか。
平等だと先程お話ししましたが、戒名にランクがあって、平等という考え方も成り立ちます。
お寺の修繕には、多額の費用がかかります。屋根をなおすだけで数億円もざらではありません。
このような多額のスポンサー(檀家)がいてお寺が運営されていきます。
お寺は誰の物
お寺は、住職の物でしょうか?国の物でしょうか?
いえ、お寺は、檀家さんたちの物です。
檀家さんたちが住職をやめさせ、代えることも出来ます。
自分たちのお寺ですから、自分たちのために布施を惜しまずされるのです
問題は、お寺を持たない方
お墓は、公園墓地や市営の霊園という方も多くあります。
宗派を問わない、誰でも納骨できるお墓の方は、檀家ではありません。
また、お墓のない方
次男坊・三男坊で分家して都会に居をかませておられる方もあります。
このような方は、田舎のお墓に納骨することは出来ず、別にお墓を設ける必要があります。
はじめての葬儀の場合、お墓もなく、お寺(菩提寺)も持たず、葬儀をどうすれば良いか?悩まれます
多くの場合は、ネットや葬儀社さん・石屋さん・仏壇屋さんなどに紹介していただくことになります。
「先祖が〇〇宗ですので、同じ〇〇宗のお寺様でお願いします。」
菩提寺ではありませんが、菩提寺と同じように戒名を授かり、葬儀を行いますので当然菩提寺と同じお布施が必要となります。
それが、戒名料の相場となるのです。
戒名料の問題は宗派にあった
戒名に宗派はございません。すべて共通しております。
宗派にこだわる事はございません。
仏教は、釈迦に始まり一つです。
当院は天台宗系単立のお寺です。
多くの宗派は、天台宗から分派していきます。
ですから、唱えるお経も原則同じなんですね。
では何が違うかというと。。。戒名の付け方。お坊さんの袈裟や法衣の形・色。お経の唱え方。などなど
皆さんが、先祖は〇〇宗だとおっしゃるのは、先祖の菩提寺が〇〇宗であって、菩提寺は、天台宗から分かれてきているだけです。
宗教というのは、教えであり生き方ですね。決して家の宗教ではありません。
こだわらなくていい宗派にこだわるから、「戒名料」が問題となるのです。
戒名料に不満や疑問を持っている方
戒名料に不満や疑問を持っている方の多くは、この宗派の問題にありました。
菩提寺はないけれど、〇〇宗でないといけない
そして、先祖のと同じ院号で授かりたい。
本寿院から戒名をお授けする場合。
まずは、ご先祖の事をよくお聞かせいただきます。
- ご自分の宗教?
- ご先祖の宗派?
- ご先祖の戒名?
- お墓の事?
- 菩提寺の事?
その上で、お人柄や、お仕事・趣味などをお聞かせいただきます。
多くの場合は、先祖に合わせて戒名を授かりたい。という方が多くあり、その方がふさわしいと存じます
〇〇宗の戒名というものはございません。
もっとも、宗派による特徴はございます。例えば、
浄土宗であれば「誉」を授ける。
日蓮宗であれば、「日」を授ける
浄土真宗であれば、「釋」を授けるなど
これは、宗派の特徴であり、その宗派だけの専売特許でもありませんし、その宗派だけが授けるものでもありません。
まず、上記内容をお聞きしたうえで、申込者にとって最良の形の戒名でお授けいたします
ですから、先祖の誉や日・釋が授かっていれば、その戒名に合わせてお授けいたします。
本寿院のグーグルMAP口コミにもたくさんのお礼状が届いております
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