当院に関係のある、UCLA(カリフォルニア大学 ロスアンゼルス)技術パートナー井上 発博氏より、とても興味深いレポートが届きましたので、皆さんにお伝えいたします。

Climate Change (気候変化:地球温暖化)

1. はじめに

“今年の夏はすごく暑かったな、とか 気候がなにか変だな”、と思われたことはありませんか。

これは2019年5月ノア(アメリカ大洋大気庁)のマウナ観測所(ハワイ)の測定で二酸化炭素の濃度が測定開始以来一番高い値を記録し、温暖化が急速に進み熱波が繰り返し地球に襲来しためです。

元の状態に戻すことはできませんが早く対策をうつことで現状を維持ことは出来ます。
国連も“炭素の放出を削減”をスローガンに, 2019年の話題の人に選ばれた”グレタ・トウーンべリ”さん(スウェーデンの17才の活動家)が中心に活動を続けています。また国連主導で各国の科学者やリーダーが集まり会議を開き打ち合わせをしていますが、先進国と後進国間の考え方のギャップや経済問題などが絡むため、なかなか進まないのが現状です。国連は2019年は、各国は温室効果ガスの発散の増加を止めることはできなかったと発表しました。

最近、欧米では”気候の変化”から”気候の変動”へさらに”気候の危機”
(クライメイト・クライシス)と言う人たちがふえてきました。

2. 世界の都市の2019年夏の温度

 
ちなみに世界の都市の2019年夏の温度で、一番高かったのは6/13日 

インドでの 摂氏51度でした。

ドバイでも51度を超えました。 ヨーロッパではオランダ、 ドイツ、フランスなどで41度をこえ、最高はフランスの45.9度で、スイスのモントルーでも 45.1度、で 45度をこえました。 米国では 熱波で、米国の 2/3 が高温になり、 41 度をこえました。日本でも多くの都市で40度をこえました。

3. 気候変化による地球への影響

2019年夏インドでは高温に加えて渇水(特にニュー・デリーやチェンナイ)がひどく、ヒマラヤ山頂の雪も殆どなくなりました。他にカリフォルニア州(米国)、1メキシコ・シティ(メキシコ)、サンティアゴ(南米)、マドリッド(スペイン)、ケープタウン
(南アフリカ)、北京(中国)、カナダ、ロシアなど大渇水でした。 

さらにNASA(米航空宇宙局) の衛星写真では 北極圏の周りのロシア、アラスカ、カナダ、グリーンランドなどの氷がとけ30 度を超える高温のため凍土(ピート)が自然発火して雑草と燃えて、二酸化炭素が益々増えています。 

山火事は、オーストラリア、米国(カリフォルニア州)、カナダ、アフリカ中央部をはじめとして世界中で起こっていて、特に世界の熱帯雨林の1/4をしめ、大気中の酸素の20%を供給しているブラジル・アマゾン熱帯雨林が記録的な速さで燃え、2019年は前年比で約倍の7万4000回以上の火災が発生し、面積にしてその10%が焼失したとされています。

また米国ミシシッピデルタ、ラオス南部およびミャンマーの大洪水、日本の台風19号、米中南部での一日に36もの竜巻発生など、大きな災害をもたらしています。

ところで気温上昇は取り巻く海流の動きにもよりますから、すでに氷が殆どなくなった北極で海流がもぐりこまなくなった北の国々でおおきくなります。

今後の気温ですが、もし各国の対策が遅れる場合は、年間高めの気温で推移し冬には経験したことがない寒波がやってきますが、その期間は短いく、その後はまた高めの気温で推移し、2019年よりさらに高温の長い夏が来ると海外では予想しています。

4.  気候変化の人類への影響

 1.慢性腎臓病がたいへん増加しています。

 とくに農業や屋外での仕事に従事している人に多い傾向にあり、気温が50度をこすと、人間は危険と言われています。
 

 2.循環器系の病気の増加。
 

 3.脳の認知障害への影響。
 

 4.新型ウイルスの発生が多発。
 

 5勤労意欲の減退。

 

5. 各国で発表されている高温に対する注意事項

 
1. .水分を多くとることで 腎臓を守る。

2. クーラーの効いた部屋にいることで心臓・血管を守る。

3. 太陽光を浴びないようにして認知障害を防ぐ。

4. 早めの避難。 特に日本では避難指示が遅れるケースが多いので必要です。

5、親戚や隣人に声をかける。(特に老人がいるところ)

6..気候変化による経済への影響

 1.直接的には 洪水、竜巻、台風の多発で工場や事務所の破損で出荷ができない。

 2.従業員の工場や施設へのアクセスがむずかしくなるため生産活動に影響する。

 3.病人の増加や勤労意欲の減退で生産性が減少する。

 4.野菜などの出荷量が減少する。

 5.上記の理由で価格が高騰する。