こんにちは。本寿院住職の三休です。生前戒名を考えているけれど、相場より安く、きちんとした宗派のお寺で授かることはできるでしょうか。そのようなご相談をいただきました。
費用や宗派が気になるお気持ちはあるでしょう。そのうえで私は、戒名を授かるとはどういうことか、どの僧侶から授かり、これからどのように生きていくのかも考えていただきたいと思っています。
生前戒名の費用や授戒については、お寺に直接確認を
動画では、本山や寺院で生前に名前を授かる機会について、いくつかのお話をしました。ただし、私自身がそのすべてを経験したわけではなく、伝え聞いた内容もあります。
生前戒名や授戒をお考えの場合は、ご希望の宗派の本山やお寺に、直接お問い合わせください。どのような形で授かるのか、どのようなお話を聞き、何をするのか。費用とともに、その内容も確かめていただければと思います。
今回の動画は、生前戒名の相場や、各寺院の費用・日程を一覧でご案内するものではありません。私は、生前に授かることを考える際に、金額だけでは見えない意味にも目を向けていただきたいとお話ししています。
「きちんとした宗派」とは、何を求めているのでしょうか
ご相談の中で、私が考えていただきたいと感じたのは、きちんとした宗派という言葉です。ご先祖がその宗派だから、自分も同じ宗派でなければならないと思っておられる方もいます。
また、同じ宗派の名前を挙げていても、その中には異なる派や組織があります。動画では、宗派の名前だけでひとくくりにはできないこともお話ししました。
その宗派を希望するのはなぜなのか。どのような教えを大切にしたいのか。まずは、ご自身が何を求めているのかを、一度考えてみていただきたいのです。
宗派の名前と、自分を支える教え
私は天台宗のお寺に生まれ育ちました。一方で、お念仏を唱え、極楽浄土に導かれるという考え方も、とても大切に感じています。だからといって、すぐに宗派を変えなければならないとは考えていません。
これは私自身の受け止め方ですが、宗派への所属だけを見るのではなく、教えが自分の生き方にどうつながるのかに、心を向けていただきたいと思っています。
世の中は変わり、AIが身近な時代になっても、人の苦しみや悲しみはあります。その中で、私たちが生きていくための教えとして、仏教を考えていただきたいのです。
生前戒名は、仏弟子として歩む誓い
戒名を授かることを、名前を一つもらうことだけで終わらせてしまわないでいただきたいと思います。私は、授戒し、戒名をいただくことを、仏弟子としてこの世を歩んでいく誓いとしてお話ししています。
どの師匠から、どの僧侶から授かるのか。そして、自分は仏弟子としてどのように歩んでいくのか。生前戒名を考えるときには、そこが大切ではないでしょうか。
戒名をきっかけに、仏教とは何か、戒律とは何かを考える。名前を受け取ることとともに、その意味を知り、これからの生き方につなげていただければ、ありがたく思います。
費用の確認とともに、生前戒名の意味を知る
生前戒名についてのご案内は、本寿院の生前戒名のページをご覧ください。また、生前に戒名を授かることと、これからの人生については、「戒名って必要ですか?」の法話記事でもお話ししています。
費用や宗派を確かめながら、誰から何を授かるのか、その教えをどう受け止めるのかも、考える機会にしていただければと思います。
動画でご覧になる方へ
今回のご相談と、生前戒名・宗派についての私の考えは、こちらの動画でお話ししています。
本記事は、本寿院住職・三休の動画「相場より安くきちんとした宗派の生前戒名を授けてくれるお寺はありますか?」をもとに再構成しています。ご相談内容は趣旨を要約してご紹介しました。

