一人娘の戒名 本屋で『戒名を自分で付けてもいいですか』住職の著書を拝見
ひとり娘の戒名を授かりまして、本当にありがとうございました。
毎日毎日きっと帰ってくると待っていましたが正月が過ぎても娘は帰ってきませんでした。
本屋さんで「戒名を自分で付けてもいいですか」を拝見いたしまして、すぐに戒名をお願いにお伺いしました。
なぜ死んだのか?
なぜ死なせてしまったのか?
四十九日法要も100か日法要もとうに過ぎてしまった今、やっと行動をおこすことができたところです。
12日にはお位牌、ご本尊の申し込みを済ませました。
ひとつひとつ前へ進んでいきたいと思います。
お寺だからこそ出来るグリーフケアがあります。
我が子を亡くすことの辛さ、悲しみは計り知れないほど深く、いかばかりかと拝察致します。
死別を経験すると、知らないうちに亡くなった方を思い慕う気持ちを中心に様々の感情が沸き起こり、心身ともに喪失感でいっぱいになります。
一方で、死別という現実に対して、この窮地をなんとかしなくてはと頑張ろうとします。
様々な感情が揺れ動き、とても不安定な状態に陥ってしまいます。それは心だけでなく身体上にも影響を及ぼします。
大切な方を亡くし、悲嘆・喪失(グリーフ)状態にある方に寄り添い援助(ケア)していく。
身内を亡くし、途方に暮れてご相談に来られる方が多くいらっしゃいます。
日本の仏教はご葬儀が終わってからも、法要は続きます。
四十九日までは七日ごとに修行があり、四十九日はとても重要な法要となります。
故人の成仏を願い極楽浄土に行けるように、家族や親族のほか、故人と縁の深かった方々を招いて法要を営みます。
グリーフケアの観点から見ても、精神的に一番不安定な時期に、法要を通じて亡き人と向き合い、集まった人々と思い出を共有しながらお互いの正直な気持ちを確認しあい、支え合う場となりうるのです。
仏への道は、まだまだ続きます。
百ヵ日、一周忌、三回忌、七回忌などと続き、一般的には三十三回忌で「弔い上げ」となります。
最初は、悲しみや苦しみが強かったグリーフの症状も、日々の供養を通じて亡くなった人と繋がっている感覚を得られることによって、徐々に心身が和らぎ、新たな生活へと歩んでいく。
日本人の古くからの「知恵」が生かされたグリーフケアといえるのではないでしょうか。
戒名は成仏を願う供養です。
全国のNHKや読売・コープといったカルチャーから講演依頼が寄せられ、聞きたくても聞けなかった「戒名のお話」をさせていただいております。
平成27年 そのの講座内容をまとめた本「戒名を自分で付けてもいいですか?(青娥書房刊)」を出版させていただきました。
初めての事なので相談したい
何から手を付ければよいのかわからない。戒名について相談したい。
戒名をお授けする前に、その方の状況や、お墓の問題、菩提寺の問題、宗派の問題など様々な事をお聞かせいただき、その方に応じて相談を承っております。
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