戒名の付けなおし
戒名を付けなおしてほしいという相談も多くあります。
戒名は、付けるものではなく、授かるものです。
まず、内容を拝見します。
なぜ?戒名を変更したいのか?
多いのは、先祖に院号を授かっているんだけれど、葬儀の時バタバタしており、何もわからず院号の無い「居士・大姉・信士・信女」で授かった。どうしたらいいでしょう?
そのような場合、追贈という形で院号を贈る事もできます。
ただし、今の戒名に院号だけつければいいというものではありません。
全てに意味があり、道号や位号をあわせて考える必要があります。
ですから、院号をつけると同時に、他の戒名も変更しないといけない場合もあります。
前後の意味合い
お経の意味合い
読み仮名の統一
例えば、
道号に「空」など自然をあらわす文字があった場合、院号には人徳をあらわす文字が必要になります。
また、位号を、居士や大姉に変更する場合、その位号にふさわしい文字を使わなければなりません。
当然ながら、信士・信女の時に使う文字と、居士・大姉で使う文字は、違ってきたりします。
居士・大姉に使ってふさわしい文字
徳・博・慈・英・翁・媼・修・巌・雅など
末代まで続く戒名ですから、恥ずかしくない戒名でないといけません。
自分で付けてみる場合は、慎重になさってみてください。
なかなか難しいものです。そして一度付けてみた後で、やっぱりこっちがいいか?と翌日ぐらいで悩まれます。
昔の武将は、戒名を何度か変更したそうです。それもいいじゃないですか。
戒名をつけるという事は、まさに自己を見つめることになる。そして、生まれ変わった自分の新しい名前で仏弟子としてスタートを切る。
自戒(自分で仏さまと結縁)ではなく、出来れば、ご僧侶からお授かりになってください。
当院で、戒名の付け直しをご希望の方は、お知らせください。
戒名布施 3万円
戒名は、ランクに関係なく平等です。
その際に、ご先祖の戒名や、故人の人柄など様々お聞かせいただきます。
戒名を付けなおす場合、基本的には、戒名部分は変更しません。(場合によりますが)
位号にふさわしい道号
道号にふさわしい院号
と検討させていただきます。
戒名の変更の場合は、通常より難しく大変ですので、しばらく時間を頂戴しております。
葬儀の時、わからずに信士・信女で授かったところ、親戚から我が家は、代々院号だと責められて困ったという方もありました。
ご先祖に院号があるのに、それに合わせるとなると、数十万円のお布施が必要となり、あきらめていたという方もあります。
費用の事より供養が先です。
まずは、皆さんが安心してご供養できるように、お役に立てれば幸いでございます
コメント