オンライン法要が多くなりました
オンライン法要が毎週のように行われるようになりました。
今日は、3回忌法要となります。
お母様がお亡くなりになって、お骨仏様に納骨されています。
施主である娘さんは、ご自宅からyoutubeでご参拝になります。
都内の方ではありますが、お父様の介護があって、外出できないとの事
ご自宅のベットから、お父さまもオンラインで参加されます。
お骨仏のある本堂にてオンライン法要ですので、何だか、本当に墓前で法要しているかのようです。事前にお花やお供物が届き、お骨仏様にお供えさせていただきました。
コロナ禍から始まったとされるオンライン法要ですが、当院では20年ほど前から行なってきております。
しかしながら、昔はインターネット回線も遅く、加えて動画という軽さであったり、荘厳さが失うとのことで、静止画でのオンライン法要を実施しておりました。
中には、携帯電話で繋げたまま、音声のみの法要もございました。
ユーチューブやlineなど個人で発信することが当たり前になってきた今
ご自宅の法要にお伺いしても、オンラインの場合が多くなりました。
それは、当院が設定したのではなく、施主様が、ご家族やご友人にテレビ電話で繋いで法要の様子を配信するもの。
それは、自宅のみならず、墓前で納骨法要でも、息子さんが携帯カメラで撮影し、
老人ホームに入っているおじいちゃんとテレビ電話で繋いで納骨の様子を伝えるとともにや携帯のテレビ電話を通じて僧侶への挨拶をしてくださいました。
今までであれば、考えられないことが、たくさん出てきております。
さて、今日は、YouTubeによる、「限定法要」となります。
限定法要ですので、URLを知っている人しか見ることができません。
今回は、二箇所で視聴されておられたようです。
YouTubeのオンライン法要の難しさ
YouTubeの場合は、一方通行になります。
当院で設定し、そのURLを事前にお知らせしておきます
法要10分ほど前に確認のお電話をして、時間になれば始まります。
僧侶は、通常お寺で行っている法要と同じように、法話まで行います。
ただ、この法話が難しいものです。
対面やzoomであれば、参列者の顔がみえ、反応が見えるのですが、
オンラインの場合は、一方通行で、伝わっているか?心配になります。
これも僧侶の腕の見せ所と言っても過言ではなく、アーカイブで残りますので、記憶ではなく、記録に残ります。ですから、同じ内容の法話でもダメなんですね。
また、オンライン参列者の年齢や性別がわかりませんので、時事ネタや年代に合わせてお話ししますが、これも想像でしかありません。
最近は、メジャーリーグの大谷選手の話であれば、老若男女知らないものはありませんが、スポーツ選手や俳優さんなど、時代によってさまざまです。
このように、オンライン法要は、簡単なようで非常に難しいものです。
オンラインのいいところ
準備や法要内容は、前述のように大変な面はございますが、それにも勝る良い面がございます。
それは、
第1に、参列者が、どこからでも参列できます。
携帯電話から参列できますので、電車の中や移動中 また、会社の仕事の途中という方もありました。イヤホンで法要内容を聞きながら、パソコンで仕事をされていた方もありました。
第2に、気軽に参加できる
若い方が亡くなった3回忌法要がありました。3回忌となると通常は、親戚のみです。しかし、オンラインであれば、学校の友人など数十人が参加しました。
法要は、お経を読むだけでなく、仏教を伝える法話が大切です。別れの苦しみに向き合う法話は、人生の教えとなり、生きる糧となります。
普通であれば、僧侶の話なんて・・・と聞くこともないような若い世代の方が、友人の別れや悲しみに、仏教の教えが根っこから伝わっていきます。
第3に、いつでも見られる
法要時間にどうしても仕事や学校があった場合でも、アーカイブに残っていれば、見ることができます。
アーカイブであっても、心を振り向けて手を合わせることは、とても意義があることでしょう。
加えて、1周忌、3回忌、お盆など過去を振り返ることもできます。
このように、オンライン法要は、とてもいいものであると考えます。
当院でもさまざまなメディアに取り上げられました。
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