円宗院 人形供養
平塚にある、円宗院神奈川別院では、毎月第1日曜日9時より人形供養を厳修しております。
(円宗院は、本寿院住職が兼務しております)
大切にしてこられた、人形さんに感謝の心を込めてご供養申し上げます
昔は、どなたでも予約なくお参りいただけましたが、円宗院ではコロナ禍のため、お参りの方にはご予約をお願いしております(東京本寿院では、予約の必要はございません)
今回は、雛人形が多く寄せられました。
我が子が元気に大きく成長することを願って、おじいちゃんやおばあちゃんから贈られる雛人形
しかし、結婚し、子供が大きくなった、引っ越しして家に飾る場所がないなどといった理由で、人形の処分を希望される方も多くあります
人形を処分してください
人形は処分ではございません。
ゴミとして処分するのであれば、ゴミの日に出して仕舞えばいいことです。
アメリカ人の記者から取材を受けたことがありました。
日本人は不思議だ。我々はテディーベアの人形が汚れたら、なんの躊躇もなく、ゴミ箱に捨てます。
しかし、日本人は、それを供養するという。
人形に魂が入っているのだろうか?と
その通りですね。外国の方から見ると不思議なのかもしれませんが
日本人は、昔から、全てのものに感謝する風習がねずいています。
山の神 地の神 八百万の神がいる。
様々な災難ごとは、人がたとして身代わりになって悪いものを払うという考え方があります。
それは、日本人にとって美徳であり、素晴らしいことではないでしょうか?
感謝の心を振り向けるのが人形供養
元気に大きくなることを願って託された人形さん。
時には、父として 母として 子供 友人として遊んでくれた人形さん。
最後は、「ありがとう」と感謝の心でお別れしましょう。
不思議とスッキリします。
子供連れの方もあります。ものを大切に 心を大切にする日本の心
が伝わっているのではないでしょうか?
お焚き上げは後日
神奈川円宗院でお焚き上げをするわけではなく、千葉県市原市の大福院にて行います
しかし、全部が全部お焚き上げをするわけではありません。
化学繊維などがあると、真っ黒の煙となり環境にも悪くなります。
ですから、一部を代表してお焚き上げを行い、本ブログにてご報告に返させていただいております。
お焚き上げを行うには、事前に準備が必要となります。消防署に届出をして、消火器など揃え万全の体制を作ります。
又、天候も、雨の日はできませんし、乾燥している晴れでもできません。
前日が雨で、当日が曇り、夕方から雨という場合が一番のベストです
万が一山火事などになれば大変なことになってしまいます。
ですから、お焚き上げは、当院関係者のみでおこなっておりました。
しかし、思い入れの深い方もあり、来年から、「個別お焚き上げ」を承る予定です。
詳細は後日発表させていただきます。
このように、人形供養は、焼くことが供養ではなく、今までの感謝の心を振り向け、明日に向かっての法要であると言えます。
涙を流して、ご一緒に般若心経を奉読いたしましょう。合掌
令和4年11月6日
コメント