四十九日法要までに戒名は必要?よくあるご相談について
本寿院の三休でございます。
近年、「四十九日法要までに戒名を付けてほしい」「すぐに戒名をメールで送ってほしい」
といったご相談を多く頂戴します。
一見すると簡単なご依頼に思われるかもしれませんが、実は戒名と四十九日法要には、
とても大切な仏縁と順序が関わっています。
49日については、こちらをご覧ください。「四十九日法要のご案内」

菩提寺がある場合、戒名はどこで授かるべきか
まず最初に確認していただきたいのが、菩提寺(先祖代々お世話になっているお寺)があるかどうかです。
菩提寺とは、先祖代々納骨をし、法事や供養をお願いしてきたお寺のことです。
その菩提寺に納骨をする場合、
「戒名があればどこで付けても良い」という意味ではありません。
正しくは、その菩提寺の住職から戒名を授かることが前提となります。
戒名とは、単なる死後の名前や商品ではなく、
仏弟子となった証です。
戒名を授ける住職は、いわば師匠となり、
その仏縁のもとで納骨・供養が行われるのです。

葬儀と四十九日をお願いしている和尚さんがいる場合
次によくあるご相談として、
「葬儀は俗名で行い、四十九日は霊園で法要をする予定だが、
その前に戒名だけ付けてほしい」
というケースがあります。
この場合、すでに四十九日法要をお願いしている和尚さんがいるのであれば、
まずその和尚さんに戒名について相談することが大切です。
もし、四十九日に伺う和尚さんが知らない間に戒名が付いていたら、
「なぜ自分に相談がなかったのか」と、気持ちを害してしまうこともあります。
戒名・葬儀・四十九日法要は、
一つの仏縁として繋がっていくものなのです。
戒名は商品ではありません
戒名料は「商品代」ではなく、お布施です。
お布施は、僧侶が私利私欲のために使うものではなく、
- お寺を護持するため
- 社会や人のための活動のため
- 悩みを抱える方々に寄り添うため
に用いられています。
「安いから戒名だけもらって、あとは別のお坊さんで法要を」
という形でのご依頼は、
私どもではお受けしておりません。
霊園・樹木葬・散骨の場合はどうなるのか

一方で、菩提寺がなく、
- 霊園で納骨する
- 樹木葬を行う
- 散骨を予定している
といった場合には、事情が異なります。
葬儀や四十九日を、霊園指定のお寺や別の和尚さんにお願いする場合、
戒名を私どもでお授けすることは問題ございません。
また、本寿院では戒名を授けるだけでなく、
四十九日法要・納骨法要にも全国対応でお伺いしております。
法要一件につき三万円、交通費一万円を基本として、
日程が合わない場合には、
近隣のお寺をご紹介する体制も整えております。
四十九日に間に合わない場合でも問題ありません
なお、納骨は必ずしも四十九日でなければならないものではありません。
一周忌で納骨される方も多く、
状況に応じて無理のない形を選んでいただいて大丈夫です。
ただし、
葬儀と四十九日を同じ和尚さんにお願いしている場合は、
必ず事前に相談をする
迷われたら、まずご相談ください
戒名・四十九日・納骨については、
ご家庭ごとに事情が異なります。
本寿院では、状況を丁寧にお聞きした上で、
「どうするのが一番よいか」を一緒に考え、
無理のない形をご提案しております。
どうぞ、お一人で悩まず、
お気軽にご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


