まず、戒名を決める。2話目に続いて、戒名の文字 その3です
戒名には、付けていい文字 付けてはいけない文字のほか、意味合い・ゴロも重要となります
戒名文字の選び方
戒名を自分で付けるうえで、まずは、「戒名」の部分になります。
戒名は、上から 「院号」「道号」「戒名」「位号」と4か所に分かれます。
もっとも「院号」は授かる方とそうでない方があります。
まずは、一番大切な「戒名」を考えるのですが、これは、2文字です。
宗派に関係なく、2文字であることは共通しています。
多くの場合は、俗名の一字と別の一字でもって戒名をおつくりします。
恩師の文字を頂きたい
その恩師のおかげで今の私がある。その尊敬する恩師の名前を使いたい
寂聴さんなら「寂」
空海さんなら「空」「海」
徳川家康なら「康」
しかし、戒名にお父さんの名前やお母さんの名前は原則入れません。
お父様の人生ではありません。
お父さん子?マザコン?
この先、なぜこの文字が使われているのか?わからなくなりますね。
先祖の名前を使うことは良いと思います。
ご先祖の恩を受けて、引き継いできたという意味では良いでしょう
戒名には、前後の文字や位号に気を付けて
例えば、秀樹さんの名前に、「心」を付けた場合
〇〇秀心信士 しゅうしんしんじ
シンシンと読み仮名になってしまいます。
これだとパンダみたいになってしまいますね。
これではいけません。
同じ文字が重ならないように考えるのも大切です。
ですから、信士 信女の位号であれば、「心」「真」「伸」などといった文字は避けることが望ましいと考えます
ただし、お名前が真一さんだった場合は、例外ですね。
〇〇真道信士(しんどうしんし)といったように使用しても間違いではありません。
戒名は、文字だけでなく、前後の文字やよみがなも大切な事です。
戒名にふさわしい文字
戒名に使ってふさわしい文字をご紹介します
戒名の文字を選ぶうえで、ご参考になさってください。
「安」「雲」「栄」「円」「英」「縁」「応」「遠」
「「温」「音」「愛」「永」「華」「香」「佳」「観」
「願」「嘉」「寛」「歓」「海」「岳」「学」「輝」
「亀」「休」「京」「経」「恭」「教」「勤」「樹」
「空」「薫」「勲」「賢」「研」「堅」「兼」「健」
「見」「源」「元」「言」「厳」「幻」「慶」「光」
「功」「宏」「香」「恒」「高」「興」「公」「剛」
「幸」「護」「山」「慈」「珠」「宗」「周」「秋」
「修」「春」「淳」「純」「昌」「正」「昭」「松」
「祥」「章」「常」「成」「乗」「心」「真」「深」
「照」「浄」「寿」「潤」「政」「聖」「雪」「青」
「清」「晴」「精」「誠」「盛」「仙」「宣」「泉」
「禅」「善」「相」「聡」「存」「尊」「操」「正」
「泰」「卓」「智」「徹」「鉄」「哲」「道」「徳」
「端」「探」「知」「沖」「忠」「長」「澄」「貞」
「天」「田」「伝」「東」「登」「敦」「南」「如」
「能」「念」「忍」「白」「富」「法」「宝」「梅」
「繁」「文」「聞」「芳」「豊」「妙」「明」「門」
「由」「雄」「融」「悠」「勇」「優」「誉」「陽」
「養」「流」「隆」「龍」「良」「涼」「林」「輪」
「蓮」「和」「亮」
例えば、80歳 栄一さんの場合
栄を使うか?一を使うか?
50代までなら一心にやってきたというように「一」がふさわしいと考え
50歳以上だと人生を謳歌してきたとして「栄」が良いと思います。
本人の希望や遺族の希望などがもちろん反映されます。
あだ名が、「栄ちゃん」「栄すけ」など親しみをもって言われていたのであれば考えることなく「栄」となります。
私なら、「慈栄」「栄寿」「栄徳」となるでしょう。
このように、年齢も関係してきます。
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