お彼岸について
お彼岸とは、この苦しみの世界から悟りに世界にいくという意味があります。
代表的なのが、般若心経です。
般若心経の冒頭に「摩訶般若波羅蜜多心経」とあります。
魔訶とは、インドの言葉で、マハーという音源が、漢字になり音訳されました。
意味は、偉大なるという意味です。
偉大なる人というように使う意味で、大きなビルとかの大きさをあらわしたものではありません。
般若とは、知恵の事です。
波羅蜜多とは、パーラミターという音を当て字されたものです。
この苦しみの世界から、苦しみのない悟りの世界に渡ろう。という意味です。
私たちのこの世は、四苦八苦と言われるように、苦しみの連続です。まさに、一切皆苦です。
その苦しみは、私たちの無明からおこるものです。
自分の力で何かできないか?解決できないか?と浅はかな考えを持つのです。
もっと大きな視点に立って、命の存在 私たちの人生を見直してみてはいかがでしょうか?
避けることが出来ない、その苦しみを、苦しみととらえることではなく、日々の人生をみて、無常を知る。
無常という生活の中から、苦しみを超えた世界を見ることが出来ます。
お彼岸では、お盆(ぼん)の時のような特に決まった行事や飾(かざ)りつけをすることはありません。
一般的にはお墓まいりに行く方が多いです。
お彼岸の期間の7日間は、中日がご先祖さまに感謝(かんしゃ)する日、その前後6日間は、人が生きていく上で良いことと悪いことをきちんと判断(はんだん)し、正しい行いができるようになるための6つの行い(六波羅蜜)
1.布施 分け与える、
2.持戒規律(きりつ)を守る、
3.忍辱 怒(いか)りをすてる、
4.精進 努力する、
5.禅定 心を安定させる、
6.智慧(ちえ)をあらわす
を1日に1つずつ行う大切な期間です。
ご先祖さまへの感謝の気持ちをもちつつ、普段の生活の中で、正しい行いをするように心がけてみましょう。
お彼岸の期間には、家族みんなでお墓まいりに行き、大切に守っていきたいものです。
お墓詣りが出来る幸せ。
先祖があるから、私たちが生きているのです。目に見えなくとも、先祖と共に生かされている
お家に仏壇(ぶつだん)がある場合は、仏壇や仏具(ぶつぐ)をきれいにそうじし、おはぎや季節の果物(くだもの)などをお供えします。
ぼたもちとおはぎってどうちがうの?
春のお彼岸の頃には「牡丹(ぼたん)」の花が咲き、秋のお彼岸の頃には「萩(はぎ)」の花が咲くことに由来(ゆらい)しています。
また「牡丹(ぼたん)」の花は、大きな花ですから「牡丹餅(ぼたもち)」は大きめに、「萩(はぎ)」は小さな花なので「お萩(はぎ)」は小ぶりに作られるようになりました。
つまり、「ぼたもち」と「おはぎ」は、基本的には同じ食べ物ですが、食べる季節が違うため、呼(よ)びわけるようになったのです。
面白いもんですね
あんこに使われる“あずき”は、古くから悪いものを追(お)いはらう効果(こうか)があるとされてきました。
春は、種をまき、食物(しょくもつ)の成長を願(ねが)う季節、秋は、食物の収穫(しゅうかく)の季節です。
この時期にあずきを使った食べ物を食べたり、ご先祖さまに感謝することは、自然への感謝や祈(いの)りとも深(ふか)くむすびついているのです。
この機会に、皆さんと共に手を合わせ、祈りましょう。
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