関西大学とよみうりカルチャーがコラボしたみらいずにて「聞きたくても聞けなかった戒名の話」と題して講義を行いました。
大学のキャンパスとあって皆さんまじめに戒名講義を聞いてくださいました。
戒名以外の仏教音楽についての相談がありました。お経(声明しょうみょう)といって音楽の始まりとされています。
そのとおりですね。戒名は死んでからの名前ではなく、生きている人に必要なものです。
生前に授かる事で様々な問題から解放され、自由に生きていけるのです。
戒名の話から発展し、心の在り方や生き方について勉強したいとの事。
それは素晴らしいことでございます。
まさに、仏教から生き方の発見が出来れば、こんなに良いことはございません。
戒名は、要らない。といって亡くなった方に戒名を付けたことに後悔されていたようです。
でも、もっと考えると、「どうして?戒名は要らない」と遺言されてい折られたのでしょうか?
多くの場合、
戒名料で過去問題があり、遺された方々に迷惑をかけたくない。という事からです。
立派な戒名を付けてくれることによって、多額の布施をしなければならないのであれば、戒名は要らない。
お金の問題ではなく、なぜ?戒名が必要なのか?
この機会に考えてみてください。私は、仏教徒であれば必ず戒名は必要であると考えております。
姑さんが、イスラム教やキリスト教など全く別の信仰を持っておられたのであればこんな悩みはないと考えますし、
いま授戒をされ仏弟子として浄土に導かれていることを考えるとそんな心配は一切ございません。
それは良かったです。
戒名講座に参加される方は、「坊主の話なんか・・・」と斜めから見て、反対の気持ちの方も多くあります。
できるだけ、皆さんの疑問や疑念をはらすべく、ご質問を受け付けておりますが、納得いただいて良かったです。
そう考えると、なかなか一般の方と僧侶が話をする機会ってないもんですね。
法事や葬儀の後ぐらいしか、付き合いがないのが現状かもしれません。こうして講座に足をお運びいただき
疑問が解決されたことは嬉しい限りです。
90分間話続けて、時間が短いという感想は、最大の褒め言葉です。ありがとうございます。
下手な説法は、子守歌。と言われるように、退屈以外ございません。
また、一緒に仏教を勉強していきましょう。
平成30年8月29日
本寿院住職 三浦尊明
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