先日、戒名を授かった方から
一枚のお礼のお葉書を頂戴いたしました。
「母の戒名でお世話になりました。
早い対応を頂き大変感謝しております。
以前、義母の戒名でもお世話になりました。」
という、大変ありがたいお言葉でした。
実はこの方、以前に義理のお母様が亡くなられた際にも
戒名のご依頼をいただいた方でした。
そして今回、ご自身のお母様が亡くなられた時に
「すぐに三浦住職にお願いしよう」
と、私のことを思い出してご連絡くださったのです。
こうして頼っていただけることは、本当に嬉しいことでございます。
しかし同時に、少し残念な思いもあります。

戒名は亡くなってから授かるもの?
多くの方は
「戒名は亡くなってから付けるもの」
と思っておられます。
しかし本来、戒名とは
生前に仏弟子として授かるものです。
本寿院では
- お父さん
- お母さん
- 子供
- 孫
と、家族全員が生前戒名を授かっているご家庭もあります。
生前に戒名を授かることで、
人生の節目として仏様とのご縁を深めることにもなります。

亡くなってから戒名を考えると時間がない
人が亡くなると、すぐに様々な準備が始まります。
・葬儀の準備
・お位牌の準備
・四十九日の法要
・納骨の準備
その慌ただしい中で
「戒名をどうしよう」
と考え始めることになります。
お葉書にも
「早い対応をありがとうございました」
と書いてありましたが、実際には
葬儀まで時間がほとんどありません。
住職としても
- 戒名を考え
- お授けし
- ご家族へご連絡する
ということを急いで行うことになります。
中には葬儀や四十九日に間に合わないケースもあります。

生前戒名を授かっていた方のお葬式
実は先日、私がお勤めしたお葬式の方は
生前に戒名を授かっていた方でした。
その方は山口県下関にお墓がありましたが、
関東に生活を移されていた為
・墓じまい(改葬)
・お骨仏への納骨
・ありが塔への納骨
を希望されていました。
そこで私は下関まで伺い、
墓じまいのお勤めをさせていただきました。

そしてその後、ご高齢ということもあり
やがてお亡くなりになりました。
生前戒名があると安心して旅立てる
その方の葬儀では、
私がお授けした戒名の白木位牌が祭壇に置かれていました。
お母様はその戒名を見て
安心されていたのではないかと思います。
・生前に戒名も授かってる
・納骨先も決まっている
ということで、ご家族も落ち着いて
お見送りをすることができました。

人は必ず別れを迎えます
人は必ず、別れの時を迎えます。
これは避けることができないものです。
そして、大切な人であればあるほど
別れは悲しいものです。
しかしその悲しみが深いということは
それだけ共に過ごした時間が
充実していたということでもあります。
悲しみを消すことはできません。
しかし
「今までありがとう」
「楽しい時間をありがとう」「このご縁にありがとう」
そうした感謝の気持ちを
伝えることはできます。
私たちは命のバトンを受け継ぎながら
こうして生かされているのです。

生前戒名は家族の安心につながる
最近では
・直葬(炉前葬)
・お坊さんを呼ばない葬儀
も増えてきました。
そして四十九日が近づいてから
「やはり戒名が必要だ」
と気づかれる方も少なくありません。
その時になって
「三浦住職にお願いしよう」
とご連絡をいただくこともあります。
しかし本来は
生前に戒名を授かっておくことで
ご本人もご家族も安心して
お別れの時を迎えることができます。

生前戒名という人生の準備
戒名は亡くなってから慌てて考えるものではなく、
人生を見つめる中で授かるものです。
本寿院では
生前戒名のご相談もお受けしております。
どうぞお気軽にご相談ください。


