戒名とは・・・
戒名(かいみょう)は、仏門に入った証し、戒律を守るしるしとして与えられる名前です。
ご先祖の位牌や過去帳・墓石をお調べになってみてください。
死後に浄土で出家して最終的には仏となる浄土思想にもとづき、死者に戒名を与える風習が生れました。
コロナ禍の為に、直葬・家族葬といった、葬儀をちゃんとできなかった方が、口々にされるのが
「せめて戒名だけでも付けてあげたい」
というのは、故人が、仏弟子として安らかに成仏してほしいという願いが多くあります。
本来であれば、生きているうちに授戒し、戒名を授かるべきなのだが、日本では、死後に戒名を授かることが一般的になっています。
一般に「戒名」と呼ばれる事が多いが、浄土真宗では、法名、日蓮宗系では、法号(ほうごう)と呼ばれるが、戒名は2文字である事は共通しています。
住職は、テレビ「なないろ日和」やNHKカルチャー・読売カルチャー・明治大学などで戒名についてお教えしています。
よみうりホールで行われた戒名講座(動画)
授戒・潅頂・得度などの儀礼を受けて、仏門に帰入した者に与えられる「法名」と言います。
戒名と法名は区別なく用いられてきましたが、後に浄土真宗が広まるにつれて真宗が戒名に対して法名を別に立てることによって状況が変わり、法名は戒名をも含める広義の場合と、戒名に対する法名の場合という狭義の場合と二種類の意味を持つようになりました。
法名。戒名は、2文字が通例であり、後に道号や宗派特有の法号がつけられるようになる。(小学館)
■ つちぼとけを通じて皆さんの声を聞く
仏様の慈悲を伝えようと、つちぼとけ(陶芸でできた仏様)に全国各地へ伺っております。
(活動は、坊さんブログにてご覧ください。)
横浜そごう百貨店の読売文化センターで行っている教室の最中にこんな相談がありました。
義母は、寝たきりの状態です。お墓は、公園墓地にあり、互助会に入っています。
父の実家は、曹洞宗。母の実家は浄土真宗。
この場合、母が亡くなったときは浄土真宗のお坊さんに頼んで葬儀をするのでしょうか?
墓や葬儀などの準備はされていても、肝心のお坊さんについてどうすればよいか?わかならいということです。
これは一例ですが、結構お寺や葬儀・戒名について悩んでおられる方が多いようです。
お寺との縁が薄く、そしてお寺にはわからないことがあり過ぎるとおっしゃいます。
その第一に「お金の問題」
お気持ちでいいといわれてもお寺との縁がないためにどれぐらいが気持ちなのかわからない。
戒名はいるのでしょうか?お布施はいくら位包めばよいのでしょうか?
と、ここぞとばかりに僧侶の本音を聞いてこられます。
全国各地を訪問し、つちぼとけ教室を開催しております。約二時間の間、座って一緒につちぼとけを作ります。
数千人の方々と出会い、いろんなお話しさせていただきました。
時には、つちぼとけの教室が、仏事相談室にかわり、質問責めにあうこともあります。
■テレビや雑誌で紹介された骨壷教室を開催して
同時に、骨壺をつくりましょう。という講座を開催しております。
荻窪教室21年2月26日 TBSイブニング5にて「おくりびと」受賞番組に出演
自分の骨壺を自分の手でつくる。
骨壺は、私たちの最後の衣装です。「死」をみつめて骨壺をつくる。
21年4月23日 NHK ワールドニュースにて紹介されました。
「死」を見つめると「生」が輝いてきます。
たくさんの生徒さんが骨壺を作られました。そこにメッセージを書かれる方や絵を描かれる方など。
そんな時、戒名を授けてほしいとの依頼が寄せられました。
「実家は九州で、分家なので自分の墓はない。
2人いる娘は、すべて嫁いだので夫婦の生前戒名を授かっておきたい。
実家は浄土真宗だが、私たちは宗派にこだわっていない。」とのこと
それは素晴らしいことだとその方の歩んでこられた人生や経歴をお聞きし、阿弥陀如来ご宝前にて、授戒申し上げました。ご夫婦もとてもその仏様とのご縁をいただいた戒名を喜んでくださり、骨壷に戒名を刻銘してお作りになりました。
寿陵といって生前にお墓や位牌を作られ、私が授けた戒名を刻銘されている方もあります。
昔から、寿陵は延命長寿につながるといわれていますが、皆さんお元気で人生を楽しんでおられます。
■遺言ノートを出版して
平成18年1月1日 ysトレーディングより「私の人生史」(遺言ノート)を出版させていただきました。
これは、私の父が他界し、葬儀のこと等 とても困った事例をもとにして、死の準備が書き込めるノートにしました。その中に生前戒名の記入欄を設けさせていただきましたところ、「どうすれば生前戒名をもらえるのか?」といった相談が全国から寄せられるようになりました。
菩提寺がある方は、菩提寺に相談されればいいのでしょうが、ない方にとっては、どうすればよいかわかりません。お寺と縁がない方が、もしもの場合、葬儀屋さんにお坊さんを紹介してもらい、まったく知らないお坊さんに多額の布施をして戒名をつけてもらう。これが通例になっています。
このノートを通じて、自分の人生を振り返り、そして新しい一歩を踏み出していただきたい。と願っておりますが、それに応えるものでありたいと存じます。 現在は、無料で配布しております。ご活用ください(自分史ネット)
第2弾のエンディングノート「ありがとう帖」
「ありがとう帖」を出版しました。全国書店でお求めください。
■自分で付けた戒名をわたされた時。
枕経に自宅へ伺ったときの事でした。
「故人の戒名はこれです」と一枚の紙切れを遺族の方から渡されました。
この戒名は?と話を聞くと、ご自分で付けた戒名であるそうです。
霊園にお墓は用意したけれど戒名までは予算がなくて、おばあちゃん自分で付けていました。
このおばあちゃんには、娘さんが一人だけ。
残された娘に面倒をかけまいと生前に死後の準備をされていたようです。
しかし、戒名を拝見すると・・・「無茶苦茶な戒名」
文字をちりばめただけで戒名の法則にそっていませんでした。
「清流院殿釈尼運香大姉(例)」
例として作りましたが、これぐらいおかしな戒名でした。
女性に院殿がつき、運香という戒名 「うんか」なのか「うんこう」なのかちょっと臭ってきそうです。
これが一生どころか末代まで呼ばれるのではかわいそうです。
■毎日たくさん寄せられる相談から
お寺ネットやNPOかけこみ相談センターなど開設し、人生仏事の相談室を開設しています。
「人生がいやになった。」「自分が最低の人間だ。」「生まれ変わりたい」など人生相談や仏事の相談が多数寄せられています。
21年3月16日 NHKニューウォッチ9にて紹介されました。
戒名とは、仏教徒として出家したことと同じです。
■人としてよりよい人生を歩むための根本として戒を授かる。
■そして新しい名前を授かり、新しい人生を歩む。
■自分の人生を見直し、見つめ、死後の不安を取り除く。
新しい名前をいただくというのは、不思議な気分です。
中には、名刺の裏に生前戒名を書いておられる方もあります。
在家得度として新しい人生を歩みたいという方。
人生をリセットして、生きなおす機会に・・・。
生前授戒をされた方で、仏教の勉強を希望される方の為に、毎月第4土曜日
座禅の会(参加無料)を開催しております。
そのように、様々な相談をうけるなかで、戒名を授かりたいとの声をたくさんいただきました。
今までは、つちぼとけや法話会で知り合った方々の口コミで依頼され、お授けしてきました。
このようにホームページを開設して、広く受け入れることはありませんでした。
正直、3万円といった安価で院号を含めた戒名をお授けするのはとても迷いました。
一般の相場で考えると 30万~ 院号100万円~とも言われています。
実際、当院でも100万円近いお布施をお預かりすることもございます。
戒名料というものはなく、あくまで布施ですので金額を取り決めることはおかしいことである。
との意見もいただきました。
上記のような菩提寺を持たない方々にとって、「お気持ち」が一番困るとの意見から、目安としての費用として3万円に設定させていただきました。
戒名は、とても大切な名前です。
その方の尊厳をあらわし、永遠の名前です。
この戒名を授けられるまで、全国の御住職は大変な苦労とと努力の結晶といっても過言ではございません。
寺院を護持し、信者を教導する大切な授戒であります。
ですから、菩提寺のあるかたは、必ず菩提寺の御住職に相談ください。
他寺・他宗で授かった戒名では受け付けられないのももっともでございます。
菩提寺のあるかたの当院での授戒は、お断りしております。
決してその方々のお布施と比べて、高いとか?安いとか?といっているのではありません。
院号戒名料が、100万円するところ、当院に申し込めば、3万円という安い値段でつけてもらえる。
といった戒名の安売りをしているのではございません。
費用の事より供養が先です。
戒名料は、いままでの慣習や寺格、檀家制度といったさまざまな枠組みの中から確立されてきたものでございます。
文字を並べるだけであれば、小学生でも出来るでしょう。
戒名作成無料ソフトをつかえば、無料でだれでも作ることが出来ます。
しかし、それは、文字を並べただけで、「戒名」ではありません。
戒名の法則に沿って、授かるべきものです。
当院は、寺院(宗教法人)として授戒しお授けしているのであって、商売をしているわけではありません。
菩提寺を持たず、仏縁を求める場合。
すでに亡くなった方も、御仏に導かれ成仏を願う為に遺族の方が仏縁を求める場合
当院の考え方に賛同される方に、受戒をおすすめしております。
当院は、そんな声に応える寺でありつづけたいと考えています。
当院は、お寺の活動として行っております。営利を目的として行っているわけではございません。
費用のことより、供養が先と経済的にお困りの方はご相談ください
一方、当院の活動に賛同され多額の布施や、土地建物の提供依頼もございました。
お布施が今できない分、寺の掃除など無料奉仕でお手伝いいただく方もあります
故人の遺品である「本」を寄贈くださった方もありました。本やCDは、リサイクルブックエイドとして、
社団法人 シャンティ国際ボランティア会へ寄付をし、恵まれない子供たちのために使われます。
ありがたいことです。大切に使わせていただきます。
戒名は、永遠の名前といっても過言ではありません。
ただ、文字を並べただけのものでも、コンピューターソフトでつけたものでもありません。
お一人お一人の事を考え、責任を持って住職がお授けし、一文字一文字手書きで書かせていただいております。
戒名が決まらず、深夜になることもございます。
家の時代から個人の時代に変化し、長男が家を継ぐという事も少なくなってきています。
父方は曹洞宗と母方は浄土真宗というように先祖の宗派であって自分の宗派にこだわらない方々が多くなってきています。
先祖の霊が迷うなどということはありません。
多くの場合、信仰で選んだ宗派ではなく、その地域に居住していたという理由で強制的に宗派が決められた場合があります。
宗派にこだわる必要が必要がどれだけあるのでしょうか?。
もっとも、仏教は、お釈迦様からはじまり、一つであると考えております。
当院は、天台宗系単立ですが、どうしても各宗派にこだわられる方は、お断りしております。
どうぞ、各宗派主催の授戒会に参加され、仏縁をもたれることをお薦めしております。
申し込みの方は、宗派にこだわらない方ばかりです。
仏教講座 豊島区区民カレッジ 心を清める座禅講座
豊島区 区民教室で禅について指導しましたが、宗派に関係なく定員いっぱいの方がご参加なったり、カルチャーセンターの仏教文化教室はとても多くの参加者があります。(豊島区広報にて紹介)
区民カレッジ
NHKにも紹介され、毎日たくさんの方々が写経の為にお寺に訪れます。
ある意味仏教が求められていると感じております。
NHK学園 オープンカレッジでのつちぼとけ指導 22年10月7日
平成19年10月28日 読売新聞に土仏が紹介されました。
平成18年8月20日 夕刊フジより取材を受けました。
当院関係寺院 お近くの寺院よりお申し込みください。(全国から受け付けております)
東京 本寿院 東京都大田区南馬込1-16-2
神奈川 円宗院 神奈川県平塚市東中原2-17-7
埼玉 広徳寺 埼玉県本庄市児玉町児玉1504-3
日光 尊星王院 栃木県日光市瀬尾3123-5
千葉 大福院 千葉県市原市石塚645番地
どうぞ、当院の考えに賛同される方はお知らせください。
この機会に仏縁をお持ちになり、受戒されることを願っております。